#2 メイクする暇がなくてもパーティの華になる秘策

──仕事柄、パーティやレセプションに出席することが多い秋元さん。今や彼女のトレードマークとなっているキャットラインや赤リップも、ドレスアップが求められる場で瞬時に映えるための工夫から生まれた。
「仕事の後に撮影用のメイクを落としてから、パーティに行くまでの間って時間がない時もあるんです。ある日、スッピンに軽くコンシーラーを塗って長めのキャットラインを引いて行ったら、プレスの人にすごく褒められた。これは手抜きかもしれないけど、いけるんじゃない？と味をしめたのがきっかけ。それまでもアイラインにはこだわっていたけど、今ほど目尻は長くなかったですね。赤リップは塗った方が肌が綺麗に見えるし、他のメイクが薄くてもドレスアップして見えるのが魅力。どちらも続けているうちに、トレードマークとして印象づけることができたんです」。

──華やかな存在感を前につい見逃しがちだが、実は秋元さんのメイクは至ってミニマムだ。
「モデルの仕事始めた頃の方が、きちんとメイクしてましたね。ルースパウダーをはたいたり、アイシャドウもマスカラもきちんと塗って……。でも、ふと"この顔暑苦しいな"って感じるようになって。どんどん薄くするうちに、肌コンディションがよければ、アイライナーとリップさえあれば、欲しかった強さや個性が出せることを発見しました」。

アイライナーとリップだけでパーティの華になれる、秋元さん。メイクがミニマムで済むのは、隠さなくてもいい素肌美の賜物。次項では、彼女の肌にかける思いにフォーカスしたい。