Rieさんがつくり出す、モダンなメイクアップはどうやって生まれるのか? 本人が愛してやまない私物コレクションから、そのクリエーションの源を探る
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大人でも子どもでもない、ヨーロッパの2大アイコン
「ツイッギーもブリジット・バルドーも、大人と子どもの間というか、どちらともつかない雰囲気がたまらないですよね。まさにそういう女性像のパイオニアだと思っています」
1 1999年に出版されたフォトグラファー、ロナルド・トレイガーの写真集『New Angles』
2 映画監督であり批評家のジャン・ドゥーシェの本『French New Wave』。カバーを飾るブリジット・バルドー、通称BBは、レトロガーリーなアイコンとして、いまだ健在
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デイリーワークに欠かせない! マストな七つ道具
3 「顔にフィットしやすくて、簡単にハリが高まります。使用歴は4年」。リファエスカラット
4 「リキッドファンデーションの薄塗りはこれにおまかせ」。M・A・C オーバル 6 ブラシ
5 「カバー力が高いのに厚塗り感がないのが素晴らしい!!」。ディオール ディオールスキン フォーエヴァー コンシーラー 020
6 「リピート回数を覚えていないほど愛用。肌の炎症も抑えながら、しっかり保湿してくれます」。LUCAS’ PAPAW OINTMENT(日本未上陸)
7 「最近仲間入り。パールがきいてくれるので、女性っぽい生肌が簡単につくれます」。トムフォード ビューティ シェイド アンド イルミネイト
8 「今年らしい色ばかりで、現場で必ず使いたくなる!」。シャネル レ ヌフオンブル エディシオン N。1 アフレスコ(発売終了)
9 「肌へのフィット感、マット質感が素晴らしくて1 年ほど愛用中」。KRYOLAN AQUACOLOR
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もともとは建築の学校で、デザインの勉強をしていました
「学生時代にお店の内装に興味があって、建築関係の学校に通っていたんです。その当時インターネットが普及してなかったので、学校や本で知るしかなかった。でもやればやるほど建築って数学的だなと思ったんですよね。それもあって、もっと感覚的な部分を活かせるメイクアップの仕事に魅力を感じていきました。今でも好きなことに変わりはないんですけどね」
10 インテリアを集めた写真集『Decorative Art 70s』
11 『Decorative Art 60s』
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Rie Shiraishiってこんな人です
建築の世界から美容の道に入ったという、異色の経歴の持ち主。「『日本でヘア&メイクアップの仕事をするなら美容師経験がないと!』という時代の風潮があったので、まずは美容師免許をとりました。そのまま美容師としてサロンワークをこなして、数年後にヘア&メイクアップアーティストとして独立。そして今に至ります。メイクアップをするときに大事にしているのは、全体のバランス。自然に見えているか、服と顔が別物になっていないかを考えます。インスピレーション源の多くは音楽や映画。好きなメイクアップアーティストはセルジュ・ルタンス。ディオールの時代が最高です。プライベートでは、一児の母でもあります」
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建築の勉強をするうちに、60年代のカルチャーに心酔
「建築の学校に通って60年代の文化を勉強しているうちに、映画やレコードにもどっぷりハマりました。当時は自分もベスパに乗って、レコードバッグを持って、マッシュルームヘアに(笑)。新しいものと古いものが交ざり合っている感じが魅力ですよね」
12 60年代に活躍したファッションデザイナー、ルディ・ガーンライヒの作品集『The Rudi Gernreich Book』
13 マリアンヌ・フェイスフルとアラン・ドロン共演の映画『あの胸にもういちど』
14 ドキュメンタリー映画『ヴィダル・サスーン』
15 「今までに観た60年代の映画の中でも一番好き!」と語る映画『ポリー・マグーお前は誰だ』
※このページに掲載されている商品は、すべてRieさんの私物です。