ローズの知的な華やかさが率直に意思を伝える自信をくれる
東京都庭園美術館 キュレーター 田中雅子さん
この仕事が好き!と思わず口を突いて出るのは、展覧会の1、2週間前。図面でしか見ていなかったインスタレーションがどんどん形になって行く様を目の当たりにするのは、この上なくエキサイティングです。レセプション当日はやっとのことでシャワーを浴びて、寝不足のままドレスアップして臨むことも。そんなときでも、シャネルの深く上質なローズカラーのリップを塗れば、沈んだ顔色がパッと明るくなり、知的な華やかさが添えられるよう。フランス留学中に出会ったキュレーターたちの姿勢から「華やかさと知性は相反するものでなく、両立するものなんだ」と学び、私もそうありたいと憧れているんです。一昨年に展覧会を企画した現代アートの巨匠クリスチャン・ボルタンスキーのアトリエを単身訪れて交渉する出張でも、このリップがお守り代わりでした。どんなに手ごわい方や権威のある方に対しても、物怖じすることなくストレートに話さないと、相手を説得することはできません。ほかのメイクアップはシンプルでもこのリップさえ塗っていれば、思いをオープンに伝えられるような気がします。
PROFILE
渡仏して現代アートを学び、美術館インターンやギャラリー勤務などを経て現職に。
いつもよりスマイルが増える女友達がくれたはなむけ赤リップ
デジタルプロダクトデザイナー 灰色ハイジさん
デザイナーとしての未来を考え、パートナーの住むサンフランシスコに移り住む決心をしたのが2年前。友人たちが、結婚祝いを兼ねた壮行会を開いてくれました。そのとき、女友達から渡されたのが、資生堂 プレイリストの深紅のリップ。それまでは、グロスを使うことが多く、マットリップを塗るのは初めてでした。実は、社会人になりたての頃、憧れの赤リップに挑戦したことがあったんです。当時は似合わなかったうえに、男性陣からも不評。それ以来、赤は私にとって少し怖い色でした。けれど、自分を知る友人が選んでくれた赤を塗って、「いいね」と言ってもらえたことが自信をくれた。真っ赤なルージュを塗った日は、いつもよりにっこり笑えるし、強気になれる気がするんです。このリップは、義務的なメイクアップじゃなくて、アクセサリー感覚で「自分が楽しいから」塗るもの。ただ単にマイナスをゼロにするのではなく、プラスにしてくれるものなのです。友達とのナイトアウトやデザインイベントには、背筋を伸ばしてこの色を塗って出かけます。
PROFILE
米国を拠点にデジタルプロダクトやパッケージデザインを手がける。Twitter: @haiji505
正解のない問題に立ち向かう私を強くするブライトレッド
弁護士 sayaさん
自分を癒やしながら頑張りたい、枠にはまらないテンダーテラコッタ
「She is」編集長 野村由芽さん