「バレエは筋肉を捻りながら使う動きが多いので、細く長い筋肉がつきます。その細く長い筋肉によって、しなやかで無駄のない体型を保つことができます」(山田蘭さん)。
特に、ターンアウトと言われる、脚を付け根から外旋させる基本の動きは、下半身の引き締めにうってつけ。ターンアウトをキープしながら、ヒップと脚のエクササイズにトライ!
膝下の引き締め ~Don Quixote~
誰もが思い浮かべるバレエ特有の動きといえば、ルルベと呼ばれるつま先立ち。
「これは膝下の引き締めに効果的。ただし、筋肉の使い方や重心を間違えると、逆にふくらはぎが太くなってしまうので、正確な動きをマスターしましょう」(山田さん)
まずは、基本となる1番ポジション(左右のかかとと膝裏をつけて、つま先を外側に向けてまっすぐ立つ)からスタート。このとき、脚は付け根から外旋させて、つま先と膝は同じ角度に開き、腰が反らないように気をつける。
「上半身と脚の向きはその形をキープしたまま、プリエ(両膝を曲げる)とルルベ(つま先立ち)を繰り返します」
『ドン・キホーテ』のヒロイン・キトリのように、足の甲を綺麗にしっかり伸ばしてみて。足の指の付け根から立つようにして、重心は足の人差し指の付け根辺りに。足首やふくらはぎの力で無理に立つのではなく、上半身から引っ張り上げるように意識して。
内もも〜ヒップの引き締め ~GISELLE~
バレエの象徴的なポーズのひとつ、アラベスク。『ジゼル』の群舞のように、片脚を上げてキープするポーズは難易度高めだけれど、その分、効果も抜群。
「上げる脚を付け根から外旋させ、キープするのがポイント。それにより、内もも、ヒップの横に効きます。また、上半身は前傾しないよう、頭の天辺は上に引っ張られるように意識することも重要です。プリエするときも、ドスンと下がるのではなく、上半身は常に上に引っ張られるような感覚で行います」(山田さん)。
美しい形をキープすると、おのずと下半身だけでなく、腹筋・背筋も鍛えられる!