【ドライアイ】目の潤い力を高める正しい方法は?

目薬の挿しすぎに要注意!

パソコンやスマホなどデジタルデバイスと切っても切れない関係になった今、もはや現代病とも言えるドライアイ。つらい目の乾きを癒す対処法としてもっとも手軽なのが目薬だが、有田先生は警鐘を鳴らす。

「目が乾くたびに何度も目薬をさしている人は、その習慣を見直して。目の中には7μℓ程度しか水分が入るスペースはないのに、目薬は1滴約50μℓで、ほぼ溢れている状態。小さい植木鉢にバケツで水やりをするようなもので、目に本来備わっている栄養分まで流出してしまいます。市販品でも処方薬でも、所定の回数以上はささないように。ちなみに充血は、目の疲労を回復させるために酸素を運んで白目の血管が太くなった結果。炎症やアレルギーが原因の場合もあるので、血管を収縮させて充血をとる目薬の乱用は避けましょう」

頼りすぎには要注意。目薬は所定の使用方法を守って

1時間に1回“まばたき休憩”を

目薬に頼るよりも、目に負担がなく簡単で誰でもいつでもできるのが、まばたき。まばたきは瞳を潤す最良の選択だ。
「瞳を潤すのは、涙腺から分泌する水性成分とマイボーム腺から分泌する油性成分が混ざった蒸発しない涙。私たちの瞳は、上まぶたと下まぶたが重なることで脳に情報が送られ涙が分泌するようにできています。ただし浅いまばたきでは、涙を十分に分泌することができません。正しいまばたきは、上まぶたの動きが9割と、下まぶたを引き上げる動きが1割。まばたきの回数が減りやすいデジタル作業中は、タイマーをかけて1時間に1回“まばたき休憩”を」(有田先生)。

“目のエクササイズ”で涙の分泌を促進

“まばたき休憩”の時に行いたいのが、下まぶたを動かし、涙腺とマイボーム腺にアプローチして涙の分泌を促す“目のエクササイズ”。 簡単な2ステップなので、イラストを参考に実践してみて。
1.眉山の下を指で引き上げる


2.眉山の下を指で引き上げたまま、しっかり目を閉じる。上まぶたを閉じるのではなく、下まぶたを引き上げるイメージ。目の奥がギュッと収縮するのを感じて

キツネの目
浅いまばたきの原因の1つが下まぶたの運動不足。まばたきエクササイズの前に、下まぶたの筋肉を意識するトレーニングで下準備を。眉山の下を指で引き上げ(イラスト1)目を閉じて2秒キープ(イラスト2)。この動作で下まぶたが動く感覚を掴んで。

②ブリンク・エクササイズ
1秒まばたきを2回繰り返した後に、下まぶたをぎゅーっと引き上げるイメージでしっかり目を閉じて2秒キープ。合言葉は「ブリンク・ブリンク・スクイーズ」。

ドライアイを軽減する“温めケア”

今までは、涙腺からの涙の分泌量が少ないことが主な原因と考えられてきたドライアイ。でも最近は、マイボーム腺からの油が分泌されにくいドライアイが増えているそう。
「その原因の1つが、マイボーム腺の詰まり。油が固まってマイボーム腺が機能低下を起こしている場合は、目元を温めるケアが有効です」(有田先生)。
温熱アイマスクやスチームタオルで目周りを温めれば、マイボーム腺の油が溶けて涙が分泌しやすくなる。さらに温めることで目の血流もアップし、リラックス効果も期待できるはず。ただし、温熱ケアには注意すべきポイントも。
「目元が濡れると乾く時に気化熱で温度が下がり、また油が固まってしまうので、水分を残さないアイテムを選ぶか、スチームタオルならビニールやラップを挟んで肌に水分が直接触れないよう工夫して」(有田先生)。

 

目元に水分を残さない、温めグッズ

【ドライアイ】目の潤い力を高める正しい方の画像_1
桐灰 あずきのチカラ 目もと用 ¥780/小林製薬

あずきの天然蒸気で約5分間じんわり温める温熱ピロー。適度な重さがあり、奥まで疲れがほぐれる実感も。電子レンジで温めるだけの手軽さと、約250回繰り返し使えるコストパフォーマンスの高さも見逃せない。

小林製薬
https://www.kobayashi.co.jp/
0120-5884-35

【ドライアイ】目の潤い力を高める正しい方の画像_2
ルルド おやすみめめホット&EMS ¥8,000/アテックス

なめらかなタッチで目元にフィットする立体クッション構造。ヒーターで温めながら、EMSの電気刺激が眼輪筋と側頭筋にアプローチして緊張を緩める。EMSの強さも温かさも3段階で調整可能。寝る前に疲れを癒しながら目力アップにも貢献!約20分でタイマーがオフになるのでそのまま眠れる。ポーチ付き。

アテックス
https://www.atex-net.co.jp/
0120-486-505

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