いつもの日常を輝かせる、【マキアージュ】のドラマルージュ
いつもの日常を輝かせる、【マキアージュ】の「ドラマルージュ」
ひとつの製品作りを超越した、一大プロジェクト。「マキアージュ」の「ドラマティックエッセンスルージュ」は、ブランドを体現するアイテムとして、新しい取り組みやアイデアが盛り込まれた大型新製品だ。先月末にブランドサイトで情報解禁されると、早くも「ドラマルージュ」の愛称が浸透。色の落ちにくさ&リップケア効果の機能性だけでなく、エモーショナルな魅力を纏うこのルージュには、まるでドラマの題名のような7つの色名が付けられている。
製作期間も人数も、異例の大プロジェクトで誕生!
「ドラマルージュ」の製作がスタートしたのは、2021年の終盤。色名は、マキアージュの開発チーム、プロモーションチーム、そしてクリエイティブチーム総動員で、約10カ月もの月日を掛けて作られた。これほど多くの人がここまで長い時間を費やして名付けに携わるのは、異例のことだという。
お話を聞かせてくださったのは、メイクアップマーケティング部の新井詩歩さんと、クリエイティブチームに所属するコピーライター・プランナーの宮澤ゆきのさん。
「『ドラマルージュ』は、“色だけでなく、意味も纏うルージュ”として誕生しました。長く続いたマスク着用についてのルールが見直され、新しく手に取るルージュは、色や機能性だけでなく、ワクワクとした気持ちも一緒に届けたい。そんな新たな価値を持つルージュとして、色名も心に刺さるものをと、時間を掛けてじっくり検討しました」(新井さん)
「“ドラマティック”という言葉だけ見ると、映画の中のようなシーンを想像しがちですが、『ドラマルージュ』の色たちが描くのは、1人1人のまわりにある日常のドラマ。主人公であるあなたの毎日に寄り添う、少しだけ特別だけど誰もが体感しやすいシーンから着想して、名付けを行いました」(宮澤さん)
代官山ランチや麻布十番デートなど、身近なシーンから展開
名付けの過程では、あらゆるアイデアや言葉が飛び交った。まずは新井さんのマーケティングチームが実際の製品を見ながら、1色1色のイメージ、使いたいシーン、場所、用途、会う人、塗ったときの気持ちなどの設定を細かく考えていく。
「例えば、この色は代官山っぽい、こっちは初デートに合いそう、女友達とランチするならこの色などなど。社内のあらゆるライフステージの人に話を聞きながら、1色1色の設定やストーリーの基盤を固めていきました」(新井さん)
それを受け取った宮澤さんが、クリエイティブチームで相談しながら色名の候補を挙げていく。その数、なんと200案以上!
「設定が具体的でヒントがたくさんあったので、いろんな想像が広がりました。『こんな人×こんなストーリー』を軸にして、それに合う言葉をどんどん集めて。挙げた言葉がそのまま採用された色名もあるし、『無邪気』+『誘惑』のように2つの言葉を組み合わせたものもあります」(宮澤さん)
色名に余白を残すことで、その人だけのストーリーが広がる
検討に検討を重ね、多くの人の意見を取り入れて完成した7つの色名。文字数などの細かい縛りはなく、唯一のルールは色名が描くストーリーに“余白”があること。
「例えば、『7cmのヒール』という言葉はハイヒールそのものを指すもの。ですが最後に『で』を付けて、『7cmのヒールで』にすることで、ハイヒールを履いたその先は、自分なりのストーリーを描けるんです」(新井さん)
「この『7cmのヒールで』は、私のお気に入りの名前。ヒールを履くと、気分が上がったり、景色が変わったり、日常が特別になる気がします。しかも後から知ったのですが、7cmのヒールは脚を最も美しく見せるという説もあり、そんなドラマティックな効果もこの色のイメージに重なります」(宮澤さん)
『7cmのヒールで』は、トレンド感のあるブラウンローズ×キャッチーな色名のコンビ技によって、製作途中でメインカラーに昇格。落ち着いたオレンジベージュの『レイジータイム』は、新井さんの推し色だ。
「100%気合が入っている、というときではなく、ゆったりのんびり、レイジーな気分のときにも似合う色の名前として。私自身、口紅は外に付けていくものと思っていましたが、この色は家の中でも自分のために付けていたいです」(新井さん)
「ときめきのドラマ」×「機能性のドラマ」を唇に
『ドラマルージュ』は、特別な日だけでなく、いつでも自分の味方でいてくれて、いろんな自分を演出してくれるお守りのような存在」という新井さん。
「唇の上でもドラマが起こる」という宮澤さんの言葉は、塗る度に唇自体もなめらかに潤う保湿効果や、期待以上の色持ちの良さを指している。
エモーショナルなときめきと、高い機能性を併せ持つ『ドラマルージュ』。全色のドラマを覗いてみよう。
『無邪気な誘惑』
「最初の設定の1つに、“周りから浮かずに主役になりたい”という願いが織り込まれていた色。実は直前まで『注目の的』という名前でしたが、“注目の的になる”というより、“無邪気に誘惑した結果、気付いたら注目されていた”のほうが余白を感じるので、変更に」(新井さん)
『また会う約束』
「よそいきな好感度を表現。この人といると心地がいいな、素敵な人だな、また会いたいな、と思われるような……。丸の内、商談、立ち話、ママ友ランチなどのキーワードから膨らませた名前です」(宮澤さん)
『かけひきの瞬間』
「こちらも余白を重視して、『かけひき上手』→『かけひきの瞬間』に。瞬間とすることでシーンの情景が浮かび、自分なりのドラマが想像できるはず」(新井さん)
『未来予想』
「銀座、婚活、習い事などのキーワードから。そういう場所に行くときは、より良い自分、高みに上がっていく自分を思い描いているはず。そんな明るい未来を想像することで、実際に理想に近づくようにと願いを込めています」(宮澤さん)
『ウィスパートーク』
恋愛やセクシーさを思わせるささやきトークかと思いきや、キーワードは美術館、図書館、自分磨きなど。「自分と向き合い、対話しているようなイメージで、この色名に」(新井さん)
エディターが名付けに
商品
ドラマティックエッセンスルージュ
PK301 未来予想
ネーミング案
『充実のため息』
着想源
新大久保などの聖地にて推し活に勤しみ、あまりの満足感に思わずふぅ~っと息が漏れた瞬間を思い出して。推しは振り向いてくれなくても、私は最高の自分でいます!と誓える、アガる色。
採点
もう少し頑張りましょう
コメント
もうひとこえ(ごめんなさい!)
推し活はたくさんのドラマがありそうなシーン設定ですが、
「ため息」だとネガティブな印象に引っ張られてしまい、
満足感のニュアンスが伝わりにくい点が惜しいです。
プレミアムブランド事業本部
メイクアップマーケティング部
マキアージュ
フューチャーグループ
ブランドアソシエイト新井詩歩さん
マキアージュの中でも主にポイントメイクの商品開発を担当。「ドラマルージュ」のコンセプト作りをスタートしたのは、コロナ禍の在宅期間中。試作の製品サンプルが自宅にどっさり届いたのも良き思い出。
コピーライター・プランナー宮澤ゆきのさん
社内のあらゆるブランドのコミュニケーション企画制作を担当。お気に入りの『7cmのヒールで』は、初期から考えていた名前。自身はハイヒールをあまり履かないからこそ、7cmのヒールは特別な存在。