ヒロ いきなりですが、実は眉のトレンドって追いかけ続けないと時代に置いてけぼりにされちゃうので、要注意。今シーズンは、複数のアイテムを駆使して精密につくり上げていく〝3Dフェザーアイブロウ〟をマスターするのが正解よ。
——それってどんな眉なんですか?
ヒロ リアルな毛流れと立体感をアートのように再現していくイメージかな。
——太さやシェイプのトレンドは?
ヒロ どちらかといえば細めがいい気はするけど、その日のファッションに合えば太かろうが細かろうが自由でいいの。それより眉を、〝メイクアップの主役にしない〟ことのほうがよっぽど大事。春夏はリップがきてるから、眉はできるだけ引き算するほうがグッドバランスというのも理由の一つ。そんな眉をかなえるためにどうしたらいいかというと、アイブロウパウダーを使うのをやめることなの。
——え? 生え方がまばらな部分はどうやって埋めたらいいんですか?
ヒロ アイブロウパウダーって便利なんだけど、隙間を埋めてふんわりシェイプをつくりましたっていう、ステレオタイプな眉におさまってしまう向きもあって。モードラバーたちには、シャープな仕上がりを目指してほしいんです。
——具体的なハウツー、知りたいです。
ヒロ 質感が違うアイブロウペンシルとアイブロウリキッドを交互に使っていくのがおすすめ。眉毛の量や生え方にかかわらず、眉の存在感を薄めてあげることをゴールにするほうがわかりやすいかも。眉が薄い人と濃い人でつくり方が変わるので、それぞれ説明しますね。
——薄い人バージョンからお願いします。
ヒロ ペンシルで眉毛を一本一本描くのがファーストステップ。ルナソルの「モデリングアイブロウペンシル 01(1)」で、生え方がまばらな部分をさすっていくの。眉頭から眉尻に向かってスッスッス。あえてかすれをレイヤードしながら色づけていきます。イラストの私みたいにフルートのように持つと、いい意味で力が入りづらくて失敗しにくいわよ。こうしてある程度隙間を残しながら描いたら、ルナソルの「モデリングアイブロウライナー 01」(2)で毛が足りない部分を一本一本、足していく。こちらも、やっぱりフルート持ちを推奨いたします。
——ミュートなのに立体感もあって、〝毛〟のリアルな存在感が爆誕しますね。
ヒロ そうよ〜! 次は濃い眉さんのプロセス、いくわよ。モデルはこの私(笑)。大前提として、まぶたにかかる眉下の毛は剃っておきましょう。キレイなほうが今っぽいです。その上で、濃い人は最初にコンシーラーを投入していただきたいの。使うのはヴィセの「ワイド トリック ダブルライナー 01」(3)。ベージュは涙袋メイク用なんですけど、私はコンシーラーとして愛用しています。これで眉毛がたまって濃く見えている部分に描き足していく。スッスッより軽快なタッチで〝チュッチュッ〟と眉毛をこするのがポイント。今、2カ所だけやってみたんですけど、これだけで抜け感と立体感が出てフェザーっぽくなったでしょ? わかる?
——質感が変わりましたね!
ヒロ でしょ? 仕上げに使うのはメイベリンの「ビルダブロウ 04」(4)。こちらのクリアな眉マスカラを、先ほどコンシーラーをのせた部分にさらに重ねて発色を薄くすると、よりナチュラルな仕上がりが目指せるの。
——描き足しと間引きのあんばいがなかなかハードル高そうですが……。
ヒロ おしゃれな顔つきを手に入れたいなら、練習あるのみ。頑張るしかないの。