ヒロ 皆さん、日の光がキラキラまぶしい夏がいよいよやって来たわね。ここ数年、“クワイエットラグジュアリー”なファッションやメイクアップが時代の気分だったけど、今季は久しぶりに弾けたい気持ち。遊び心全開で、華やかな“Exuberant Luxury”を謳いたい。
——すっごくわかります。引くより、盛りたいムードなんですよね。そんな私たちのマインドにフィットするヒロさんのメイクアップ、教えてください。
ヒロ もちろん! 今すぐ皆さんにトライしていただきたいのは、強い光沢感を持つラメをがっつりきかせた、“ワンポイントシャイニー”メイクアップ。キラキラってどのシーズンにも必ず登場するけど、今季は中途半端じゃなくジュエリーの感覚でまといたいんです。
——いいですね〜! 室内でも主張するし、太陽の下でも吸引力のある表情を演出してくれそうです。
ヒロ そうよ〜! この前のメットガラに登場したドージャ・キャットのルックがあまりにエネルギーに満ちていて、本音はあのくらい飛ばしちゃいなさいよ〜って感じなんですが、リアルではそのエッセンスだけ拝借いたしましょう。
ということで、顔の中でどのパーツを輝かせるかは、おのおのが自由に選んでいいの。とはいえ、皆さんが取り入れやすいのはアイシャドウかハイライトだと思います。大事なことなので繰り返しますが、輝かせるパーツはワンポイントだけ。まずは、アイシャドウかハイライトのどちらかを選ぶところから始めましょう。目もとにのせる場合には、上まぶたの両端を避けてブラシでオンしていきます。あえてザザッとラフにのせるといい感じの洒落感が生まれますでしょ。
——両サイドまで完璧に広げないほうが今のムードに仕上がりますね。抜け感が出ると同時に、ラメをのせた部分の存在感が際立つんですね!
ヒロ よく気がついたじゃない。最近のお気に入りはルナソルの「モノアイカラーレーション 09」(1)とRMKの「インフィニシェイド シングル アイシャドウ 18」(2)。ルナソルはゴールド系、RMKはシルバー系です。どちらも肌になじむトーンでありながら極上の光を放ってくれるの。こういうマルチに使えるラメシャドウって一つ持っておくと印象チェンジにすっごく便利。
そしてハイライトでキラッとさせるなら、アディクションの「ザ ブラッシュ ニュアンサー 103N Dreamy Glacier」(3)がイチ押し。こちらはチークのトップコートという位置づけなんですけど、パープルシルバーの静かな光沢感が洗練されていて好き。何を隠そう最近、撮影の現場に持っていくメイクボックスのスタメンでもあるの。
——どこにのせるのがいいんですか?
ヒロ アイシャドウブラシにとって、頰骨の高くなっているところだけにサッとピンポイントでのせて。ほら、いい意味でギラッと輝いて主張するでしょ。
——このハイライト、光の当たり方でニュアンスが変わるところも魅力ですね。
ヒロ そうなの〜。大変! ワタクシとしたことが大切なことをお伝えするのを忘れていました。キラキラをお化粧に取り入れる日は、大前提として肌をフラットにしておいていただきたいの。でないと、ラメが凹凸に落ちて粗が悪目立ちしてしまうんです。その対策として、のせるパーツにクレ・ド・ポー ボーテの「プードルトランスパラントn M」(4)を薄く仕込んでおくと、パーフェクト。自由なマインドで輝きをまとえば、この夏のヒロインはほかの誰でもなく、あなた自身よ。