ヒロ 秋が少しずつ近づいてきているわね。そんな季節の始まりに、まずアップデートするべきなのがベースメイク。
——秋はどんな肌がトレンドですか?
ヒロ ズバリ、セミマットな質感をコントロールしたサテンコントロールスキン。カテゴリーはツヤ肌なんですが、以前のようにつるんとした光沢ではなく、光をカジュアルにレイヤーしていくイメージ。その重ねた光をセミマット質感のパウダーで閉じ込めてあげるの。
——閉じ込めるというプロセスで質感をコントロールするんですね。新鮮!
ヒロ でしょ〜? しかも構築的につくり込むのではなく、下地、ファンデーション、フェイスパウダーのシンプルな3ステップを、ラフに、ラフに、ラフに重ねて透け感を宿すことで、たちまちしゃれ感まで狙うことができるの。そのファーストステップは、日本に再上陸を果たしたバーバリー ビューティの「ビヨンド ラディアンス ルミナス プライマー」(1)を仕込むこと。これはもう、とにかく誰でも水を帯びたような肌に仕立ててくれる優れもの。パール1粒大くらいを手で顔の内側から外側に向かってなじませていってください。
——ほんのりパール感のあるみずみずしい肌印象になりました。アガります。
ヒロ いいじゃない。お次はファンデーション。ルミナス系のイヴ・サンローランの「オールアワーズ リキッド グロウ」(2)を重ねていきます。こちらは肌そのものを美しく見せてくれるシースルードレスのように、軽やかなツヤめきが素晴らしいリキッド。下地と同じ要領で顔の内から外へなじませてください。そしてラスト、いよいよ〝光のレイヤー〟を閉じ込めていくわよ。
——フェイスパウダーの登場ですね?
ヒロ そうよ〜! ディオールの「ディオールスキン フォーエヴァー ヌード マット フィルター」(3)でフィニッシュさせます。セミマットでありながらベルベットのようにスムースで、つけ心地が最高。フェイスブラシでくるくる〜っと肌を磨き上げるつもりでのせれば……ほ〜ら、内から放つような光をほのかに感じるサテンコントロールスキンの出来上がり。ところでこのプロセス、フェイスパウダーで肌を磨いていく過程でサプライズギフトがあったと思いません?
——毛穴の存在感が消えていきました!
ヒロ そうなの。毛穴レスのフローレス肌にもなれるのよ。まさに一挙両得。
——素敵です。ファンデーション(2)にカバー力があるので、この3品で完結させたいところではあるんですが、どうしてもクマが気になってしまいます。
ヒロ それなら下地のあとコンシーラーをピンポイントで投入しましょ。おすすめはエクセルの「エシリアル セラムコンシーラー ER03」(4)。プライマーのあと、このアプリコットピンクのリキッドをほんのちょっとだけクマの上において、指で軽くなじませればピタッと密着。あとはそのままファンデーションにフェイスパウダーのステップを踏めばOK。まるで美容液のような処方で色みをカバーしながら、肌悩みそのものにアプローチしてくれるの。使うほど肌のコンディションがアップする仕様が、見逃せないポイントでございます。
——これぞまさにパーフェクトスキン。
ヒロ いいじゃない。こんなふうに、肌はシーズンごとに着替えていくことがとても大切。そしてそのスタンスはメイクアップだけでなく生き方そのものにもつながっていく。何事もひとつの地点にとどまるのはNG。時代を読んで、前進あるのみ。