みんなの【メンタルヘルス調査】発表!悩みやストレスの原因や相談先、セルフケアなど、623名のリアルをレポート!

身体と同様、心も疲れることがある。誰でも大なり小なり何かしら悩みやモヤモヤを抱えていることも多い。そんなとき、みんなはどうしているのだろう。しかし、自分のメンタル事情について、まだまだオープンに話したり相談しにくいと多く聞く。

そこで“メンタルヘルス”について、アンケートを実施。どんな悩みを抱えているのか?誰かに相談しているのか?セルフケアはしているのか?など、623名のリアルな声や傾向などをシェアする。

身体と同様、心も疲れることがある。誰でも大なり小なり何かしら悩みやモヤモヤを抱えていることも多い。そんなとき、みんなはどうしているのだろう。しかし、自分のメンタル事情について、まだまだオープンに話したり相談しにくいと多く聞く。

そこで“メンタルヘルス”について、アンケートを実施。どんな悩みを抱えているのか?誰かに相談しているのか?セルフケアはしているのか?など、623名のリアルな声や傾向などをシェアする。

●ストレスの原因や程度について

Q1.直近3ヶ月の間に、何かしら悩みやストレスを抱えていますか?

グラフ「直近3ヶ月の間に、何かしら悩みやストレスを抱えていますか?」 
「直近3ヶ月の間に、何かしら悩みやストレスを抱えていますか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

まずは、直近3ヶ月の間にストレスや悩みを抱えているか?を調査。すると、アンケートに回答した人の93%に「ストレスや悩みがある」という結果に。日頃から何かしらのストレスを感じている人は、かなり多いようだ。

その悩みやストレスレベルは4段階のうち、どのくらいですか?

グラフ「その悩みやストレスレベルは4段階のうち、どのくらいですか?」 
「その悩みやストレスレベルは4段階のうち、どのくらいですか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

ストレスを感じていると答えた人たちにその度合いを4段階で聞いたところ、レベル3に該当する「かなりストレスを感じる」という回答がもっとも多かった。具体的に、どんなことにストレスを感じているのだろうか?

Q2.自分のなかで「限界だ」と感じるほどの悩みやストレスを感じたのは、どんなことですか?

グラフ「自分のなかで『限界だ』と感じるほどの悩みやストレスを感じたのは、どんなことですか?」 
「自分のなかで『限界だ』と感じるほどの悩みやストレスを感じたのは、どんなことですか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

圧倒的に多かったのは「仕事」「職場の人間関係」からくるストレス。1日の大半の時間を占める仕事と、それに付随する人間関係が多くの人の悩みの種だということが見てとれる。続いて3番目に多い「体調」については、“悩みやストレスがある”状態との相互関係もありそうだ。

回答者からのコメントを見ると、慢性的なストレスが原因で眠れなくなったり、精神的に圧迫されたりして、体調を崩してしまう人も多数いる模様。悩みやストレスは、自分が思っているよりも根深いこともある。「身体を壊したことで、ストレスの蓄積にようやく気づいた」というケースも散見されるから、体調の異変などのサインをスルーしないようにしたい。

▼回答者の声

【職場には悩みがありすぎる!】

業務量が多い/理不尽な上司やミスの多い同僚のフォロー/上司からのセクハラや、“冗談”で怒鳴られるというひどい状況も。

「責任や役割が増え、1日中仕事をしても終わらないほど業務過多に。自分の業務もままならないのに、後輩の面倒も見なければならずキャパオーバーを迎えた」(かおり/30代)

「立て続けに退職者が出て人手不足の中、『頑張らなきゃ』と言い聞かせていた。結果、プレッシャーから心身のバランスを崩して適応障害に」(みみこ/30代)

「残業や休日出勤をしていたら、上司の配偶者に浮気を疑われた。実際に上司から毎日メールがきて必要以上に親しくされて嫌だったが、チーム内ゆえに揉めることができなかった」(匿名/40代)

「多くの社員が宛先に入っている社内メールで叱責される、私の書類だけ押印を後回しにされる、何の話を持っていっても却下されるなど、上長からのパワハラを受けた」(ako/30代)

【人間関係って複雑……】

出産や結婚によるライフスタイルの変化/パートナーとの暮らし/親との距離感/高齢に差しかかった親族の介護など悩みもさまざま。

「独身なので、既婚者子持ちの友人と会うと『自由でいいよね』と言われるように。子どもやママ友の話ばかりで、付き合いにストレスを感じる」(独身女/40代)

「結婚予定のパートナーとの、女性のキャリアに関する価値観の違いが大きい。キャリアか生活のどちらかを選ぶように迫られるが、話し合いをしても妥協点が見つからない」(ピサピサ/20代)

「親に私の価値観や考え方をいつも否定され、『それは違う』『それじゃ世間には通用しない』『私は長く生きてきたから』など自分が正しいの一点張り。何を言っても堂々巡りで、もう疲れた」(アリエル/20代)

【不安が拭えない暮らしの変化】

ストレスから来る体調不良/年を重ねたことで感じる身体の不調/子育てによる生活スタイルの変動/独身でいることや物価高といった先が見通せないことからの不安など。

「いいキャリアを築いたり、結婚や出産など。周りの友人たちのライフステージがどんどん変わっていくのをみて、自分のペースで生きればいいとわかっていても、遅れているように感じてしまう」(K/30代)

「一生独身のままでいることが不安。おひとり様を心から楽しいと思えるマインドになりたいけれど……」(えりりん/30代)

「40代に入り、ちょっとした不調が長引くように。自分のメンテナンスや、バランスの見直しをしたいが、仕事もライフワークも欲張ってしまい、働き続けられるか不安」(くま/40代)

Q3. 悩みやストレスによって、心身にどんな影響を感じましたか?

グラフ「悩みやストレスによって、心身にどんな影響を感じましたか?」
「悩みやストレスによって、心身にどんな影響を感じましたか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

悩みやストレスによって眠れなくなったり、身体が本調子ではなかったり、日常生活に支障をきたしている人が多数。気力がない、ずっと考え込んでしまう、といった原因のわからない心身の不調も「なんとかなる」と思わずに、一旦立ち止まって自分の心と向き合ってみよう。

Q4. 周囲からどんな心配をされましたか?

グラフ「周囲からどんな心配をされましたか?」 
「周囲からどんな心配をされましたか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

体調不良だと話したり、引きこもりがちになったり、笑顔や感情表現が減るのはなんとなく想像できる。気になるのは「自信や自己肯定感の変動や低下」を指摘されることが2番目に多いという結果だ。

悩みやストレスは、無意識のうちに自己肯定感をむしばんでしまうことも。目に見えて体調を崩してしまうだけでなく、仕事への自信をなくしたり、気持ちが後ろ向きになったり、周りの人も「あれ……?」と心配になるほど変化が見えるのは“そろそろ休んで”という、自分の身体からのサインかもしれない。

●相談相手の有無や、誰にも話せない悩みなど

Q5. 悩みやストレスを、身の回りの誰かに相談していますか?

グラフ「悩みやストレスを、身の回りの誰かに相談していますか?」
「悩みやストレスを、身の回りの誰かに相談していますか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

全体の66%が、周囲の誰かに相談しているという結果に。具体的に誰に相談しているのかを聞くと、心の拠り所になり得る友人や家族など、親しい間柄に話すケースが多いよう。

誰に相談していますか?

グラフ「誰に相談していますか?」
「誰に相談していますか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

「悩みやストレスと関係しない相手」は、気軽に話せるという意味では大事なポイントかもしれない。根本的な解決に時間がかかったとしても、まず今の気持ちを吐き出せる相手を身近に持つことが大切なようだ。

Q6. 誰にも相談できない悩みやストレスはありますか?

グラフ「誰にも相談できない悩みやストレスはありますか?」
「誰にも相談できない悩みやストレスはありますか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

 「相談相手がいる」と回答した人の約半数が「誰にも相談できない悩み」を抱えているという結果に。その具体的な内容を聞く設問にも「話せない」という回答が多数。相談相手がいるなら大丈夫、という訳ではなく、内容によっては相談できずに抱え込んでしまう悩みもあるようだ。

誰にも相談できない悩みやストレスを、相談相手にも話せない理由は?

グラフ「誰にも相談できない悩みやストレスを、相談相手にも話せない理由は?」
「誰にも相談できない悩みやストレスを、相談相手にも話せない理由は?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

誰にも相談できない理由に最も多いのは、「話しにくい、話したくない内容だから」。身内のことや身体のこと、金銭面のことなど、デリケートでプライバシーに関わるような内容が多い模様。また考え方は千差万別だから、悩みを打ち明けたことで価値観をジャッジされるのも怖いという意見もあった。
誰にも相談できないという悩みを打ち明けてくれた、回答者の貴重な声を共有。

▼回答者の声

【身内については立場もあるから相談できない】
「パートナーに束縛されるのが今一番のストレス。唯一の相談相手がパートナーなので、その件については相談できる人がいなくて抱え込むしかない」(みんみ/30代)

「夫婦で考え方が違うのは理解しているが、パートナーは相談なく決める。家や車など大きな買い物も勝手にしてしまう。子どものことも話し合いたかったのに産みづらい年齢になってから『いらないかなと思った』と言われた」(ねこジャクソン/50代)

「親の面倒を見る必要があるのに協力しない兄弟や、義理の家族の借金に金銭感覚の違いなどの家庭内事情」(はらぺこあおむし/50代)

【身体にまつわる悩みはデリケートだからこそ……】
「妊活に関することは相談できない。どちらか一方が妊娠したら傷つけてしまいそうだし、身体の悩みは大小さまざまだから話すべきではないのかなとモヤモヤする」(ちーさん/30代)

「軽度知的障害があると大人になってから診断された。自覚していなかったので、周りとの違いや、身体を壊すほど努力しなければ普通にすらならないことに悩むのが当たり前の人生だった。友人には話せず、同じ境遇の方と話してみたい」(里名/20代)

「自分の身体の見た目にストレスを感じる。けれど相談すると、努力が足りないだけと言われてしまいそうで、他人に相談するのが難しい」(mgm/30代)

【人それぞれに異なる“当たり前”】
「独身であるがゆえの悩みは話しにくい。結婚が正、結婚が幸せという人ばかりで相談が難しい」(ななはや/40代)

「性交渉の経験がないことを話したら、揶揄されたことが。結婚をしていない自分は、陰で笑われている気がしてしまう」(はち/30代)

【金銭的なトラブル】
「コロナ禍で収入が激減し生活もままならなくなり、お金の工面に四苦八苦。その頃にローンを多数抱えることになり、誰にも相談できていない」(coco/40代)

Q7. 人に悩みを相談しづらいと感じる理由は?

グラフ「人に悩みを相談しづらいと感じる理由は?」
「人に悩みを相談しづらいと感じる理由は?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

誰かしらに相談している人が66%いる反面、誰にも相談していない人は34%。相談しづらい理由を聞いてみると、そもそも相談することが苦手であったり、適切な相手がいないという声も。対人間と話すだけでなく、チャットやAI機能などテクノロジーを活用した相談方法も探っていきたい。

Q8. 専門家に相談をしていますか?

グラフ「専門家に相談をしていますか?」
「専門家に相談をしていますか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

困ったときに頼りになる専門家。最近では、カウンセリングなど病院以外の選択肢も広まってきている。とはいえ、対面とオンラインを含めても、専門家に相談したことのある人は全体の4分の1ほど。

しかしカウンセリングを受けることへのハードルを高く感じる声もある一方、専門家に相談している人のうち約6割は自主的に足を運んでいるという結果に。
 

どんなきっかけで専門家に相談するようになった?

グラフ「どんなきっかけで専門家に相談するようになった?」
「どんなきっかけで専門家に相談するようになった?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

実際に専門家に相談をした人たちは、どんなきっかけで一歩を踏み出したのか? また相談することでどんな変化があったのか?
先生との相性などもあるため、あくまで個人の体験談にはなるけれど、経験者からのコメントを共有。

▼回答者の声▼

【医療機関で専門医に相談】
「パワハラが原因でパニック障害になった。当初は病気だと気付かず、寝られない食べられない状態が続き、限界に。たまたま身近な人が精神科に通院しており、思い切って受診したことで合う薬に出合い少しずつ改善した」(メロン/30代)

「体調が改善しないので、早期の更年期かもと婦人科を受診。血液検査の結果、ストレスによりホルモンが出なったことで自律神経が乱れていることがわかった」(るるる/30代)

「仕事のストレスで睡眠障害や体重減少があり、いつも目の前は真っ暗。精神科を受診し処方された薬を飲みつつ運動を勧められ、YouTubeでヨガを始めた。休みの日は自然に触れ、テレワークで会社と距離を取るなど、ストレスとの向き合い方が上手くなった」(りんご/30代)

「職場のいじめでパニック障害に。退職し、メンタルケアのため3年間通院しながら好きなことをして過ごした。当時付き合っていたパートナーと話し合いながら、自分で楽しいことを考えるという努力を重ね、克服。お別れを選んだが、彼の支えがあってこそ今がある」(ちい/30代)

【悩みに応じて専門家に相談】
「職場でカウンセラーに相談する機会があったことで、楽になった。メンタルヘルスの勉強会にも参加し、自分でも学びを深めるように」(キャサリン/50代)

「家族の金銭問題で専門家の助けが必要だと思い、法テラス、区の無料法律相談、家庭裁判所に相談。手間もお金も時間もかかり、本当に大変だったが助けられた」(桃梅/40代)

Q9. 専門家に悩みを相談しづらいと感じる理由は?

グラフ「専門家に悩みを相談しづらいと感じる理由は?」
「専門家に悩みを相談しづらいと感じる理由は?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

ストレスを感じるけれど、専門家に相談をしない理由の多くは、そのハードルの高さ。「相談するほどのことではないと思う」と踏みとどまったり、相談すること自体に抵抗感があったりする人が大半。「地方在住で近くにクリニックや専門家がいない」「地方ならではの“周りの目”があり、クリニックに行きづらい」という回答も。

Q10. 身の回り・専門家も含めた相談相手の中で、メンタルの回復に最も貢献したと思う相手は?

「身の回り・専門家も含めた相談相手の中で、メンタルの回復に最も貢献したと思う相手は?」
「身の回り・専門家も含めた相談相手の中で、メンタルの回復に最も貢献したと思う相手は?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

たくさんの選択肢がある相談相手。なかでも誰に相談するのが一番メンタルの回復に繋がったか?という質問では、「悩みやストレスに関係しない友人や家族」という声が多かった。気の置けない関係の相手に腹を割って相談したり、何も意見は求めずただ話を聞いてもらうことが、癒しにつながるのかもしれない。

●解消に向けたセルフケアについて

Q11. 悩みやストレスを感じたとき、セルフケアしていますか?

グラフ「悩みやストレスを感じたとき、セルフケアしていますか?」
「悩みやストレスを感じたとき、セルフケアしていますか?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

自分の心と身体を守るために、「セルフケア」を実践している人は7割を超える結果に! 具体的にどんなことを行っているのだろう?

Q12. メンタルの回復に最も貢献したと思うセルフケアは?

グラフ「 メンタルの回復に最も貢献したと思うセルフケアは?」
「 メンタルの回復に最も貢献したと思うセルフケアは?」 調査期間:2025年1月31日〜2月12日

多くの人がさまざまな方法をトライしていたけれど、その中でも「よかった」と実感したものを調査。すると睡眠を取ることや、自分の趣味に没頭することが上位にランクイン。とはいえ、自分に合ったケアの方法は人それぞれ。回答者から寄せられた、ヒントになりそうなセルフケアの方法を紹介。

▼回答者の声

【たくさん寝て食べて話して泣いて発散!】
「周りの人に話したり泣いたり、冗談を言えるような家族や友人と過ごすことで心が軽くなった。あとは、たくさん寝て好きなものを食べて、無理せずたっぷり休むこと」(じゅん太/30代)

「友達と延々と話をするだけで、事態は変わっていなくても心は回復した」(まちこ/20代)

「辛いときは、知らないうちに我慢していることがあると思うので、たくさん泣いて、自分を慰める。あ〜自分は泣きたかったんだなぁ、辛かったんだなぁと思うことが多々」(文子/30代)

「入浴する気力がない日でも必ず湯船に浸かり、歯も磨き、髪も乾かし、スキンケアをして、20時過ぎにはベッドに入る。スマホを見たりして体温の下降とともに寝落ち。夜中に目が覚めても寝る。これを繰り返していたら朝が気持ちよくなってきた」(さふらん/30代)

「結局、しっかり栄養摂って、しっかり寝ることが一番かも。心が元気ないなら、体だけは元気でいたい」(さくらりん/40代)

【音楽や香りなど好きなことで癒やす】
「ストレスで難聴に。身体を動かしたり大好きなお笑いの動画を見たりして笑っているうちに、徐々にストレスが軽減された」(あいう/30代)

「音楽や映画、美術館など好きなものに癒やしを求めた。特に、オーストラリア出身のSiaの楽曲にはすごく救われた」(tent/30代)

「起きている時間はすべて仕事。これはまずいと思い、できることを増やした。まず寝る前にアロマを焚いて、10分だけ何もしない時間をつくる。お風呂に好きな入浴剤を入れて30分休憩する。五感を使うと自律神経が整うような感覚があり、生活のバランスがよくなりました」(ゆな/20代)

「どうしても寝付けないときに、いっそ起きて楽しいことをしよう!と思い、お気に入りの入浴剤を入れたお風呂で、好きな音楽を聴き、美味しいアイスを食べた。好きな物に囲まれたおかげで、風呂上がりはゆったりと眠ることができた」(しるら/20代)

【思いきって環境を変える、物理的な距離を取る】
「仕事へのやる気がなくなり、『自分のやりたいことをやろう』と振り切って大学院を受験。金銭的な不安はあったが、無事合格して卒業後は別の仕事に。環境は頑張っても変わらないので、逃げることも大切だと学んだ」(ako/30代)

「原因不明のストレスから心療内科を受診したけれど、自分には合わず。思いきって暖かい国に留学することに。そこで好きに生きようと思えた」(ねこ/40代)

「母と確執があるので、関係性の改善を望んで実家に居たことも。けれど結局物理的な距離を取ることにして、精神衛生上すごくよかった」(はわい/30代)

「夫が原因で体調を崩した。『家族だから、妻だから我慢する』のはやめると決めたことで別居になったが、自分とストレス源との間に明確な線引きをしたことで、自分を取り戻すことができた」(小鳩/40代)

「ひとつの環境に居続けるとしんどくなるので、二拠点生活を始めた。もうひとつの居場所があることで、離れたいときに逃げ込めるシェルターになっている」(aya/30代)

【身体を動かす】
「ひとりでボーッとしているとネガティブな方向に考えてしまうので、とにかく歩くことでストレスを発散。歩く間が、頭の中を整理する大事なひとり時間になった」(mgm/30代)

「ピラティスやランニングを始めて、短い時間(ランニングなら20〜30分程度)でも運動後は頭がスッキリする感覚に。悩みやストレスに対しても前向きに考えられるようになった」(あかね/30代)

「職場の人間関係で悩んでいたとき、ホットヨガで汗を流して忘れるようにしていた」(みかん/30代)

「クライミングはスリルがあり、集中しないとケガをするので、嫌なことを忘れられる時間。ゴールまで登れるとすごくスッキリ!」(ねこジャクソン/50代)

 【ジャーナリングや、マインドフルネスを実践する】  
「たとえば『顔を洗えた』『ごはんをつくった』など小さなことでも、できたことをメモしてネガティブにならないように」(りん/40代)

「仕事にやりがいを見いだせなかったとき、(頭に浮かんだことをそのまま書き出す)ジャーナリングをすることで、やりたいことや不安に思っていることが明確になっていった」(みかん/20代)

「とにかく自己対話に徹し、毎日ノートに些細なことでも書き留めて、心の機微と向き合った。書くことで自分への理解が深まり、上手な付き合い方を見つけられた気がする」(みみこ/30代)

「座禅に行き、マインドフルネスの時間を意識的に取るように。ヨガや登山など、瞑想できるような趣味をほかにもつくった」(キャサリン/50代)

【自分と同じような状況を体験した話を見聞きする】
「母が癌になりどうしていいか分からず、家族仲が悪いのもありストレスで毎日泣いていた。母が亡くなり、自分は一人だと認識すると同時に、悲しいのと少しほっとしたような不思議な感覚に。フラッっと一人旅をして、公園や美術館でリフレッシュ。そこで小説『傲慢と善良』を読み、自分と似たような環境の人がいるんだと気持ちが少し楽になった」(ニキ/30代)

「自分と同じ悩みを抱えているYouTuberのエピソードを見ることで、私だけではないと思えて安心した」(そば/20代)

「人に話すとかえって混乱するような気がして、気になったことはネットで調べるように。同じ経験をしている人の体験談や考え方、似た悩みについて書かれた本を読むなど、さまざまな対処法のアイデアを実践してみることで解決できた」(Kiki/30代)

【学びを深める】
「人間関係、仕事の業務内容から受けるストレス対策として、アドラー心理学を学んだ。新たな考え方、認知法を得ることで受け取り方が変わった部分もあり、より建設的に対応できる場面が増えた」(生姜/40代)

「メンタル不調は栄養不足も原因の一つになると本で学んだ。暮らしを整えて、食生活を改善することは、実は仕事や人間関係の悩みも救ってくれる気がする」(りんご/30代)

アンケート結果を振り返ると、悩みの内容から解消方法まで、本当に人それぞれであることがわかった。ただ多くの人に共通しているのは「同じような悩みを抱えている人の体験談を知りたい」「同じ状況や辛さを感じている人同士で、話せる場所が欲しい」「ただ話を聞いてもらうだけの場があったらいいのに」ということ。

悩みやストレスの解消法はさまざまあるけれど、やはり“誰かと話す”ことはキーポイントになってきそうだ。これからの悩み相談には、どんな場所や手段があるのか? 多くの方が抱える仕事や職場の人間関係の悩みにどう向き合うことができるか? 精神科医等の専門家に話を聞くなど、引き続きレポートを続けていく。