「ときめく? ときめかない?」部屋の片付けではありませんが、このところ、春夏ファンデーションの新製品をお試しするときはまず、自分の心にこう問いかけています。
通常、ベースメイクアイテムを選ぶときは、リップやアイシャドウのように「わー、カワイイ!」「すき!」という直感的な心の叫びより、「肌悩みのカバー」という機能面を重視しがちです(もちろんそれも大切ですが)。でも、この約1年、人に会うときはマスクでほとんど顔が隠れているという経験を通じて、メイクアップは「自分のスイッチをオンするためのもの」という要素がより鮮明になってきました。
ならばベース類だって、手に取ったときにちょっと嬉しくなるような、ときめき指数をファーストプライオリティにして、メイクタイムをよりハッピーに! そんなお気持ちを表明したい、2021年春です。
ときめきコスメの筆頭といえばやっぱりシャネル。いつだって期待を裏切りません。今回のペルル ドゥ ルミエールはパウダーにパールモチーフが刻印されています。中央には無条件に心弾むダブルCマーク。ブロンズでも、ゴールドでもなく、ほんのりピンクみのあるシャンパンローズのパウダーが、ヘルシーで華やかなムードの肌に仕上げてくれます。
ディオールのコンパクトは、カナージュ模様×ヌーディなカラー×シルバーのロゴがスタイリッシュ。クッションファンデ?と思いきや、中身はルースパウダーです。
スーッと肌に同化するかのように細かい粒子は25%が水分でとてもみずみずしい仕上がり。ルースパウダーなのに粉感も厚塗り感もありません。これならメイク直しも楽しくできそう。
NARSの新クッションファンデーションも、シンプルでクリーンなヌードカラーのコンパクトが印象的。クッションなのに、薄くてスマートに携帯できるのもポイント。
素肌が透けて見えるような透明感がありながら、薄めのシミなら隠せる(*横溝肌調べ)カバー力あり。
ポール & ジョーの限定パウダー ファンデーション ケースは、リアル猫にはあまり興味のない私でも、つい「うふふ♡」となってしまいます。ブルーの瞳に、なんともいえないこの表情。耳が微妙に立体的になっているのもたまりません。ポルジョのアイコンでもあるフラワーモチーフ、クリザンテームの花冠までつけちゃって。定番コンパクト同様、パフではなくブラシがセットされているので、ファンデーションもふわっと軽くつけられます。
アンプリチュードのパウダーファンデーションは、パウダータイプの下地に、肌色のパウダーを重ねるという、まさかの新発想。しかも、それが一つのコンパクトの中に美しくレイアウトされています。不思議なことに、パウダーにパウダーを重ねることで、逆に粉っぽさが消え、奥行きのある透明感が! このミラクルなファンデーションが完成するまで、どれほどご苦労されたかしら……と、勝手に作り手に思いを馳せて泣けてきます。感謝。
ツールも侮れません。4色カラーブロックになっているブラシは、パルファム ジバンシイのプリズム・リーブル・ブラシ。ブランドを代表する4色パウダー、プリズム・リーブルを模したデザインが、ファンにはたまりません。毛足が長いのでお粉がふわりとつけられます。毛量もたっぷりで、肌あたりも優しい!
春はもうすぐそこ。「自分のため」のメイクアップを、ときめくベースメイクでもっと楽しんでいきましょ。