「まるで空気」「透明感が抜群で」「水のような」。この類の説明文に弱い体質です。「薄口」グリーンフローラルの魅力に常に心を捕らえられていて、それは爽やかな人物像への永遠の憧れのせいかもしれません。そして、いわゆる香害への恐怖心も。
でも、心の奥底では「濃い口」フレグランスへの切望がたぎっていることに最近気づいたんですよね。香水ですもの、がつんと香って何が悪い。未来がまだ不透明な厳冬の今こそ、人に会えない状況を活かすひとつの方法でもあるんじゃないか? 心がぐらぐら揺れる今こそ、抗えないほどの芳醇なフレグランスに支えられたい。きんと冷えるこの季節、自分の領域をえいやっと飛び越えて密かに付き合っている「コクのある香り」ベスト3が、こちらです。
おしゃれスナップ、モデル連載コラム、美容専門誌などを経て現職。
趣味は相撲観戦、SPURおやつ部員。



