2022.10.19

斜め上をいく香りに平伏した! ニッチフレグランス集結祭が最高すぎるから、行ってほしい。

なぬ! ローズと塩ですと!? いやー、今年も私のような凡人の想像の斜め上をいく、不思議かつ最高なスゴい香りたちにたくさん出合ってしまいました。伊勢丹新宿店で開催されている、日本最大級の香りの祭典「サロン ド パルファン 2022」です。(10月19日はエムアイカード会員招待日。一般会期は20日〜24日)

 

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日本初上陸のメゾン クリヴェリ フレグランス
日本初上陸のメゾン クリヴェリは、2018年にフランスで誕生したブランド

催事場に入るや、目に飛び込んできたのが日本初上陸【メゾン クリヴェリ】の赤いブース。で、心奪われたのが冒頭の、ローズと塩??? となった「ローズ サルティ フォリア オードパルファム」です。聞けば、“海岸線を散策していると、ふと目に入ったバラの香りが潮風とともに香ってきた瞬間”をイメージした香りなんですって。ひゃー。

言われてみれば、マリンな爽やかさとフローラルな優しさと、はんなりとした甘じょっぱさと。ピリッとしたペッパーとは違うところが、やはり塩なんだな。海辺に咲くバラには出合ったことがないけれど、脳裏に景色が浮かんでくるではないですか。個人的にはポルトガルの少し哀愁漂う海の思い出が蘇り……旅情持て余し気味です。

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ル クヴォン メゾン ド パルファムのフレグランス ベチバー
ジャン=クロード・エレナ氏が調香を手掛けるシグネチャーシリーズの新作

衝撃的すぎて言葉を失ったのが、【ル クヴォン メゾン ド パルファム】の「ベチバー」。香った瞬間、隣にいた知人と「ええ!?」と目を丸くしてしばし無言で見つめあってしまいました。ベチバーでイメージするどっしりした土臭さは感じず、スパイシーで、軽やかで、しっかりエスニック調のクセもある。でも、一般的なウッディとか、オリエンタルとかでは全然ないんですよ! プーケットのラグジュアリーホテルで食べるパクチーと海老のサラダみたいな、おいしそう系なの(めちゃくちゃ褒めてます)。もしこの香りをつけている人とすれ違ったら、そのハイセンスぶりが気になって、どこに行くのか見届けるまで付いていきそうです。

もはや生きる伝説と言っても過言ではない調香師・ジャン=クロード・エレナ氏がオルファクティブディレクターを務めるブランドですが、この「ベチバー」はエレナ氏が自ら調香を手がけているシグネチャーシリーズの最新作。天才のクリエイティビティに平伏しましたよ、本当に。香りが夢に出てきそう。

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FUEGUIA 1833 フレグランス ウード

以前、SPURで調香師インタビューをした【FUEGUIA 1833】からは、ウードコレクションが先行発売。香りマニア受けするウード(沈香)が、さらに個性的に仕上げられていて、「ウード アンデス」「ウード パタゴニア」など、それぞれの土地を想起させるラインナップに。どれも未知なるウードですよ!

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キャロンのフレグレンス タバック・ブラン オードパルファン
キャロンのタバックシリーズ。同じタバコフレグランスでも全く異なる印象。

【キャロン】の先行発売品、「タバック・ブラン オードパルファン」も印象的。人気のタバコフレグランスなのだけど、フレッシュでキラキラ。タバックシリーズのノワールやエクスキと比べてみると、その個性の違いも楽しいですね。

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キャロンの香水 ポワブレ・サクレ オードパルファン
サロン ド パルファン限定発売とのこと。

気になっていた、〈THE FRAGRANCE FOUNDATION France〉でベスト・ニッチフレグランス賞2022を受賞した、【キャロン】の「ポワブレ・サクレ オードパルファン」も発見。ブラックペッパーとフランキンセンスのコンビネーションは、予想以上にスパークル!

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ジョー・マローン ロンドンのクリスマス限定品
ジョー・マローン ロンドンのクリスマス限定プロダクトも。

そのほか、日本発の新ブランドや、人気ブランドの新作、限定品など、ここでは全然紹介しきれないほど、充実、かつ、さすがのラインアップ。どんなにインパクトのある香りも、ただの「個性派」ではなく、自分の中に眠っている感情に訴えかける、品のある強さを携えているのが素晴らしい! ここまで読んで下さった香りマニアな方は、きっと楽しめるかと〜。

そして、表参道ではカルティエのフレグランスのポップアップも始まりましたし、深まる秋に向けて、香りが楽しくなってきました! ニッチフレグランスブームのいま、人と被らない素敵なフレグレンスを新調したいですね。

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エディターYOKOMIZO

ビューティ担当。バレエとサーフィンと南国が好きです。紫外線と上手に付き合うことが永遠の課題。メイクでひとの表情が、ぱっ!と明るく、笑顔になる瞬間が大好物です。

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