人生には何度かビビビと来る出会いがあります。私がファッション誌の編集部でまだ駆け出しだった頃、可愛いと思ったページによく同じ名前のスタイリスト・荻野玲子さんのクレジットがありました(SPURでは以前吉沢亮さんの連載でプロップスタイリングをしたことも)。私が仕事を依頼したことをきっかけに、仕事はもちろんプライベートも共にするようになって、気づいたことがありました。猫好きな人に猫が自然と吸い寄せられるように、雑貨が大好きな荻野さんのもとには可愛い雑貨が自然と引き寄せられることに。
今から5年前、一緒にドイツを旅した時のことです。お互い昼は別行動で夜ご飯を一緒に食べるという、とてもフリーで気ままな旅をしていたのですが、そこで、私と荻野さんは同じフリーマーケットに時間差で訪れたんです。彼女が手にしていたのは緑色の瞳をしたテディベア。対して私は先に訪れていたにもかかわらず、何も見つけられず空振り。「同じマーケットを見ていたはずなのに、どこにそんな超可愛い子がいたの!?(いたら絶対私も買っていたのに!!)」と驚いた記憶があります。
ファッションとカルチャー担当。ボーイッシュな服がワードローブの大半を占めています。ラジオとハイボールがあれば、とりあえず幸せです。
