#222 深夜の罪悪感グルメ

とある日の女子会で話題をさらったのは、「罪悪感はおいしいよね~」という、それぞれが罪悪感を抱えながら食べる深夜グルメについて。食事をしながら、別のごはんの話をするという、まさに、女子会ならではの話題です。もちろんそんな日は、恋バナとか、そんな色っぽいものは登場しません。

アパレル会社のプレス女子は、「残業後の帰り道で食べる唐揚げがいつもよりおいしいんだよね。太ってしまう~と思いながら、その自己嫌悪があるからこそ、さらにおいしと感じちゃう」と話し、インテリアショップの販売員女子は「深夜のスイーツがたまらない! あ~明日、ニキビができてしまう(アラサーなので、ニキビではなく吹き出物かも……)と思いながら、手が止まらない」と言い、お酒大好き会社員女子は、「飲み会後、ひとりで食べるラーメンがびっくりするぐらいおいしい!」と。

基本、女子だけで集まる時は、暗黙のルールでヘルシーな食事を選びがち。もちろん、この日も「ヘルシーに鍋にしようよ」と、ナベプロたちの“推し鍋”を参考にしてお店をセレクト。おいしくいただいたものの、どうやらそういったヘルシーフードが続くと物足りなさを感じて、罪悪感グルメに走ってしまう模様です。

ダイエット的にも、美容的にもよくないと分かってはいるけれど、その罪悪感込みで食べる、深夜メシは別格!  むしろ、この別格感を味わいたいがために、ヘルシーな食事、ヘルシーな食事、罪悪感グルメ、ヘルシーな食事...... と、ヘルシーな食事に罪悪感グルメを挟んでいるのではないかと思ってしまうほど。だからといって、罪悪感グルメを食べてもOKになるとは思っていないけれど、やめられないものですよね。

肉好きの私は、「こんな時間からのお肉!」が、罪悪感グルメのキング。クイーンは、「こんな時間からの中華!」でしょうか。あ、ハンバーガーにも心が踊ります。もちろん、そのテンションを底上げしているのは、「食べてしまった!」という罪悪感という名のスパイスです。(ライターK

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