2016.03.02

#238 面白い国の住人になるためには

どうにもこうにも話をするのが苦手です。社会人になったときに自問自答したのが、なぜこの仕事をしているのか?考えた末にたどりついたのが、自分が話すのではなく人に話してもらえるように努めようということ。ぜんぜんうまくいかないことばかりですが、、なんとか生き延びてます。

そんな中行われた代官山 蔦屋さんでのSKBのトークイベントで、ゲストスピーカー辛酸なめ子さんの次々に出てくる楽しいお話を聞いて、学生時代にみた映画『クワイエットルームにようこそ』を思い出しました。“面白い”ということに強烈なコンプレックスをもつ主人公が、面白い国の住人の人と一緒にいるとつい自分も面白いんだと錯覚してしまうというお話。一緒にいるとどうしても超えられないなにかを感じる、このざわざわとした気持ちがすごく共感できて、原作・脚本・監督の松尾スズキさんもレベルは違えどおそらくコンプレックスを持っているのかな、と胸に刻まれたのを覚えています。

近くにいる面白い国の住人を観察しつつ、まずは話にオチをつけるところからがんばりたいです。(エディターS)

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