先週、台湾で放映されたマクドナルドのTVコマーシャルが、世界中で話題になっているのをご存知でしょうか。すかさず動画を見た私も、その内容にびっくり。なんと、LGBTを取り上げているんです。
まずは是非とも、動画を観てみてください（写真2枚目から、動画が観られます）。画面に登場するのは、向かい合って座る息子と父親。深刻な顔つきの父親の目の先には、「僕は男子が好きなんだ」と書かれた息子のカップが。無言のまま席を立つ父親を目で追い、悲しみに打ちひしがれた様子の息子。しかし次の瞬間、席に戻ってきた父親はカップを手に取り、何やら書き始めます。息子にカップを戻すと、そこには「僕は男子が好きな君を受け入れる」という文字が。そして「会話にもっと、暖かみを」というキャッチコピーで、CMは幕を閉じます。
マクドナルドの店内で父親にカミングアウトする息子をテーマにした、この作品。公開されて1週間ほどで再生回数は180万回を超え、世界各国のニュースで取り上げられるほどの大反響に。戸惑いながらも息子を受け入れようとする父親の姿に、思わずじ〜んときた私。年齢を重ねるごとに涙もろくなってイヤになっちゃうわ、なんて独りつぶやきながら、何度も再生してしまいました。
TVコマーシャルは、その時代や社会情勢を強く反映しているもの。今年1月に行われた総統選では野党・民進党の蔡英文氏が当選し台湾初の女性総統が誕生するなど、今、台湾は大きな変化を遂げているように感じます。進化し続ける台湾の新しい一面を感じに、近々再訪しようかな。と、旅のプランを立てる夜です。（ライターA）
