先日、ドレスコードがピンクの集いがありました。直前で慌てふためき、ふっーと青色吐息。泣きました。ピンクの服を一枚も持っていないからです。想定しているピンクの服があるエディターMやSは落ちつき、「Tさん、楽しみにしています」と余裕の笑顔を向けています。泣いたのは、服がないからだけではありません。実はピンクと和解できていないからです。
ジェーン・スーさんのブログの文章で心を鷲掴みされた『ピンクと和解せよ』というものがあります。ピンクの服をお持ちでない方、ピンクへの苦手意識や抵抗する力が強めの方に読んでいただきたい、珠玉のエッセイ。ぜひ、ご一読を。自身のキャラクターが、ピンクに選ばれない(相応しくない)と思っている自分を払拭できず、ピンクと和解できていないのです。
とはいえ、日にちは迫っています。野菜嫌いの子どもがひき肉に野菜を混ぜたハンバーグを食べるような中途半端な和解ではなく、正面からガツンと和解しようと決意。その勢いでショッピングへ出かけました。アクセサリーやシューズではなく、ドレス部分の50%をピンクにしようと言い聞かせ、試着を重ねました。しかし、財布の都合もあるので、中々見つかりません。最終的に選んだのは、本人も驚きのピンク占有率50%越えのサーキュラースカートでした。
正直会場についても、落ち着きません。しかし、SAKURAピンクは包み込むように優しかった。それでいて、悪くない。なんだかものすごい中毒性があります。かわいい人、女らしい人の色、媚とか、なんら気になりません。底の奥の奥に眠らせていた心のひだを、扇子を開くように、折り目正しくゆっくり開いてくれました。まだまだ自信がないので、鋭い本音を浴びせる身内の一撃、「何それ?似合わない」と言われたら、閉じてしまいそうな弱い自分もいますが…。しかし、普通に服を選ぶ時の候補の色となったのです。咲かせて、咲かせて、自分にSAKURAピンクを。お花見気分で、いかがですか。(エディターT)
気づいたらメガネやサングラスを集めてました。しかし、何年か寝かせてからかけるという癖あり。ひとりっぷ®修行中。セレブやK-POPを語りがち。