達者な指さばき #308

通勤途中に、文字を打っている時とは明らかに違う、猛烈な勢いでスマホの画面をタッチしている人を見かけます。何をしているんだろう…と思っていたのですが、どうやらゲーム中のようです。ゲームに勝つためにはその指さばきが必要なのね、と思って見ておりました。が、最近あるキャラクターとの出会いによって、状況が変わってきました。

焦点の定まらない目、うっすらと浮かべた笑み、ぬるっとしたフォルム、妙に細長い手足。最初に見たときは、その面妖な姿に思わず「うわああああ!」と声をあげそうになりました。彼(?)の名前は「ずーしーほっきー」。北海道新幹線の開通に合わせて、北海道北斗市をPRするために誕生した公式ゆるキャラです。北斗市の特産であるほっき貝がネタ、お米「ふっくりんこ」がシャリとなったほっき寿司がモチーフなのですが、喜んだり、哀しんだり、あぐらをかいたり、バドミントンをしたり、表情や動きのバリエーションが豊富で見れば見るほどクセになり、すっかりずーしーほっきーのトリコに。

巷でも人気が出ていて、アプリも登場。ずーしーほっきーにリフティングをさせるアプリは、タイミングを合わせて画面をタップし、ボールを蹴り上げるだけのシンプルなゲームなのですが、これがなかなか難しい。ボールを落としてしまったときのずーしーほっきーの表情がなんとも憎たらしく、ムキになってチャレンジしてしまいます。もう、夜な夜な夢中です。寝る前の儀式です。その時に気が付きました。あれ、もしかして指さばき達者な方々に仲間入りしている? でもシュールな雰囲気が良いガス抜きになる気がします。気分転換にずーしーほっきーとリフティングしてみませんか。(エディターSH)

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