海好き女子代表として、隙あらば海へ向かう日々を送っております。これまでは葉山や下田をホームグランドとしてきましたが、今年はちょっと足を伸ばして千葉を開拓中。先日は友人に誘われて、白い砂浜で有名な御宿を初訪問しました。
葉山や下田に比べて、若干年齢層が低めの御宿ビーチ(あくまで私個人の印象です)。あちらこちらにナンパ相手を血眼になって探すボーイズ、寝ているフリをして男子を見定めているガールズの姿が。そんな光景がなんだか懐かしくって、寝そべりながらナンパウォッチングを楽しんでいました。
その時発見したのが、大きなロープを持ってビーチを歩き回る10代男子8人。比較的に女子グループが多い周辺に定めをつけると、そこでロープを伸ばし始めました。”何を始めるんだろう?”と観察していると、おもむろに大縄跳びをスタート。男子ふたりがテンポよくロープを回転させるなか、5人が順番にジャンプ。すると1番人懐っこそうなキャラの男子が周辺にいる若者たちに「一緒に参加してください!」と声をかけて回り始めたじゃないですか。
下心丸出しで執拗に迫るわけでもなく、あくまで「一緒にスポーツしましょ!」という爽やかさ。男子グループにも声をかけることで、女子たちの警戒心を和らげるテクニックも秀逸。ものの数分で10人ほどのギャルたちを参加させることに成功してる。みんなでハイタッチしたり、女子が転ぶとサッと手を差し伸べたりとヘルシーなボディタッチを重ね、縄跳びが終わる頃には、なんだかいい雰囲気に。それから一同は縄を置き、キャッキャはしゃぎながら海へ入って行きました。
一部始終を見届け、「こんなナンパ方法、見たことない!」と、衝撃を受けた私。海のナンパと言えば「どこから来たの?」という定型文がお決まりだとばっかり思っていたのですから…時代と共に、ナンパ方法も着実に変化を遂げていたよう。”とにかくグイグイ押しとけ”文化が消え、女子に断られることを極度に嫌がる現代っ子らしく、ごく自然に女子を誘う方法を導き出した男子たち。アッパレ!と思わず心の中で拍手しちゃいました。
そんなナンパシーンに感動していたその時、30代らしきサーファー男性がこちらに向かってくるではないですか! 髪から水を滴らせながら「すみません! 時間、わかりますか?」。お、これまた新しい♡ ドキドキしながらスマホを確認し「2時半です♡」と回答。ここからどうやって話を弾ませるんだろう…と期待に胸を躍らせていると、「ありがとうございます!」と颯爽と走り去る彼…。時代の流れ共に、ナンパされることもなくなったことにふと気づいた私。ナンパされる側にも、変化が求められているのかもしれません。(ライターA)