本日久しぶりに、ホラー映画を観てきました。タイトルは、『ライト/オフ』。簡単に説明すると、とある家庭で、幼い男児が電気を消したときに実現しないはずの”何か”を目撃することから始まるストーリー。近年のCGに頼ったホラー映画とは違う、どこか古典的な香りのする効果音と、迫り来る”何か”の描写に、久しぶりに胃がキュッと縮こまりました。ホラー好きの方は、ぜひ観てみてほしい!
映画鑑賞後、友人と食事をしながら、「おばけは実在するのか」という議論に。友人は自身が霊感がゼロということから、根っからのおばけ否定派。私も同じく霊を見た経験はないものの、おばけの存在は肯定派です。その理由を問われ、ある過去の出来事を思い出すことに。それは大学生の時に経験した、世にも不思議な現象…。
当時、家族5人で一軒家に住んでいた私。部屋にはロフトがあり、ベッドに寝そべるとちょうど目に入る位置にありました。そこは新居ができるまでと、借りた一軒家。見晴らしも良く、窓からは燦々と日が差し込む部屋をとても気に入りつつ、そのロフトのジメッとした雰囲気にちょっとだけモヤッとした感情を抱いていました。
しかし住み始めて1ヶ月もするとそんな違和感にもすっかり慣れ、すやすやと眠る日々が続いていました。そんなある日、夜中に「ギャーッ」という悲鳴が。その奇声は、隣にある妹の部屋から聞こえてくるではないですか。一目散に駆けつけると、目から大粒の涙を流しながら、ベッドに横たわる妹が。落ち着いてから話を聞くと、寝ていると急に身体が硬直状態になって、目を覚ましたそう。身体は動かないものの目線だけは動かすことができ、ふと自分の手にひんやりとした感触が。目を落とすと、5歳児くらいの男の子が手を握っている…。一瞬、当時7歳だった弟かと思ったものの、ふと思い起こすと彼女のベッドは下の段が収納になったロフトタイプ。床からは1.5メートルほどあり、到底弟が手を握れる高さではない…!
まさに世にも不思議な怪奇現象を経験した妹。同じ家の中でそんな現象が起こったことに一家は騒然とするものの、これまた人間の不思議ですが、徐々にそんなことも忘れ、平穏な日々が訪れました。その数ヶ月後、私の友人が泊まりに来ることに。その友人は昔から霊感が強く、怪奇現象を目撃した話を度々聞いていたんです。部屋でゴロゴロしながら、恋バナに花を咲かせていたその晩。彼女がふと、「弟はいつも、ロフトで遊んでるの?」と聞いてきたんです。急にそんなことを聞かれ、「いや、1回も行ったことないと思うけど…」と返すと、明らかに焦った表情で「そっか!」と話を終わらせようとする彼女。その時ピンときて問い詰めると、「5歳児くらいの男の子が遊んでたから、つい弟かと思って…」とのこと。それを聞き妹の出来事を話すと、「多分、その子。一緒に遊びたがってるみたい。でも悪い子じゃないから、安心して」というではないですか。
兼ねてから世の中には目に見えない何かがいる、とは信じていたものの、まさか自分の身に巻き起こるとは。それからその男の子が私たちの前に現れることはありませんでしたが、彼はまだあのロフトで遊んでいるのだろうか…。そんなことを、ふと急に思い出した夜でした。まだまだ残暑が続くなか心霊話でひんやりとした気分を味うのも、ひとつの醍醐味かも? 明日は懐かしの名作、『13日の金曜日』でも観直してみようかな。(ライターA)