思い出の甘いミントティー #深夜のこっそり話 #518

日が沈むのもすっかり早くなり、夕方早目の時間にはイルミネーションが街を賑わせるこの頃。最近はその心華やぐライトアップを尻目に展示会へ走る日々でした。そんな中、ケイト・スペード ニューヨークのインスタレーション会場を訪れたときのこと。異国情緒溢れる音楽が流れ始め、立ち並ぶイスラム建築風のアーチをバックにモデルたちが登場。2017年スプリングコレクションはモロッコがテーマで、ゼリージュ(モロッコのタイルモザイク)を思わせるプリントや、タッセルがふんだんにあしらわれた新作に心を奪われました。

そこで思い出したのは、数年前のモロッコ旅行。マラケシュの美しい宮殿や、迷路のようなフェズの旧市街、神秘的なブルーの街シャウエンなどに圧倒されたのですが、一番印象に残っているのは「ハマム」。モロッコの文化に根付くスチームサウナです。サウナで体を温めた後のアカスリとアルガンオイルマッサージがとても気持ち良い! 全身の肌がツルツルもちもちに。そして最後にベンチでぼーっとしていると運ばれてきたのはミントティー。モロッコのミントティーは、緑茶にフレッシュミントとたっぷりの砂糖を加えたもので、ハマム後に飲むと甘みとミントの爽やかさのハーモニーが格別に美味しかったのです。

このミントティーをまた飲みたいな、と心の片隅に置いていたところ素敵な出合いが。ブリュー ティー カンパニーの「モロッカン ミント」をいただいたのですが、あのハマムで飲んだミントティーとそっくりの味。ここに砂糖を加えたら完成です。ハマムに行くことはできませんが、お風呂の後のコーヒー牛乳ならぬ、お風呂の後のミントティーを毎晩じっくり味わっています。(エディターSH)

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