2016.12.13

夜の花 #深夜のこっそり話 #521

年齢を重ねるにつれて趣味嗜好が変わること、ありますよね。今年の夏頃から変わったことのひとつが花の愛で方と飾り方。そのひとつのきっかけとなったのが、フラワーアーティスト篠崎恵美さんとの出会いでした。

週末限定でオープンする、篠崎さん主宰のフラワーショップ「edenworks bedroom」には、見たことのない形と色の花や草木が飾られています。そこで、直感的に自由に花を選ぶ篠崎さんを見て、テイストや色合いではなく花の個性でアレンジを考えるという、自分が見失っていた花の選び方を教わりました。また、仕事をしている私にとって、花を見る時間は圧倒的に夜が多くなります。ならば、夜に見て美しい花、疲れたときに愛でたい花は何かを考える、という気付きも。

それまでは、そこにあるだけでぱっと周りが華やぐような、どちらかというと可憐なアレンジを好んでいました。色も、白やピンク、イエローなどがベースとなっていましたが、最近のお気に入りはブルーやパープル。以前の私だと選ばない色のひとつです。篠崎さんが私を見て、青いかすみ草を選んでくれたのがきっかけだったのですが、これがツボ。朝は陽を浴びる姿に凜とした女性像を見いだし、疲れた夜に見ると不思議とリラックスします。ファッションと同じで決まりごとを取っ払い自由にスタイリングするときの高揚感と似ています。この感性の高まりが、とても刺激的で楽しい。気がつけば師走はすぐそこ。年末年始に我が家のリビングを飾る草花を求めて、またショップに立ち寄りたいと思います。(エディターR)

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