#220 嫌よ嫌よも好きのうち?

先日、またもや歌手のテイラー・スウィフトがラッパー&デザイナーのカニエ・ウエストにディスられる、というハプニングがありました。2月11日(現地時間)、自身が手がけるブランド「Yeezy」のサードシーズンとなる新作コレクションのショーを開催したカニエは、その場で新アルバム『The Life of Pablo(現題)』をもサプライズで発表。そんなアルバムに収録されている『Famous(原題)』という曲の歌詞には、「俺はまだ、テイラーとセックスする気がしている」や、「俺があのビッチを有名にしてやったんだ」という衝撃的なフレーズが含まれていたんです。

そんなカニエ、実は過去にもテイラーを攻撃したことが。それは7年ほど遡る2009年の、MTVビデオ・ミュージック・アワードにて。テイラーが「最優秀女性アーティスト」に輝き、壇上てスピーチを行っているところへカニエが乱入。同賞にノミネートされていたビヨンセが受賞するべきだ!と訴えた珍ハプニングは、あまりにも有名な話。その後ふたりは長い間「犬猿の仲」と言われていたものの、2015年の同アワードにてテイラーがカニエが受賞した賞のプレゼンターを務めた際に、ふたりが壇上で熱いハグを交わし、やっと和解したと思われていました。

それから1年足らずで起きた、今回の騒動。そこで気になるのが、なぜカニエはこんなにもテイラーを嫌うのか?と言うこと。テイラーとライバル視されているケイティ・ペリーや、同世代のリアーナならまだしも、全く異なるファン層を持つテイラーを敵対視する理由って、なんなんでしょう。

悶々とカニエのことを考えていた時ふと、クラスの優等生の女の子に意地悪をしちゃう小学生男子の姿が頭を過ぎりました。(あくまで私の個人的な意見ですが)きっとカニエは、若くてずば抜けた才能を持つテイラーのことが大好きなのに、それを隠すために意地悪しちゃってるんだろうな。なんて考えると「カニエったら、かわいい〜!」…なんてことにはなりません。なんせ彼は小学生ではなく、いい年したおっさんなんですから。「もうすこし大人になろうや」、なんて、心の中でカニエに説教。

この現象、まさに昔から言われる「好きの反対は無関心」、「嫌よ嫌よも好きのうち」という言葉に当てはまるのではないでしょうか。結局人は、本当に嫌いな人には関心も示さず、逆に嫌いだと文句を言う人のことは気になって仕方がないのでは?と。カニエとテイラーが今後、まさかの交際!なんてことには絶対にないと思いますが(笑)、曲でコラボなどは大いに有り得そう。ふたりが仲良く同じステージに立つことを夢見ながら、眠りにつく夜でした。(ライターA)
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