2016.04.30

楽園のトイレ問題 in タイ #296

いよいよ待望のゴールデンウィークが到来! 皆さんは、どうお過ごしですか? 私Aは、タイのリペ島へ来ております。16歳の時に家族旅行で訪れたタイにすっかり心奪われ、以降ほぼ毎年、足を運んでいる国。人気番組の名前を拝借すると、私にとっての「アナザースカイ」とも言える場所です。

さてこちらのリペ島は、マレーシアとの国境ギリギリに位置する、小さな島。3つのビーチがあるのですが、どれも島の中心部から徒歩約20分程度で行けてしまうというコンパクトさ。私がこの島に出会ったのは、3年前のこと。ネットで発見した「タイ最後の秘湯」という記事に惹かれ、訪れてみたのがきっかけ。到着までに約1日半ほどかかるのがこの島唯一のネックですが、その時間をかけるだけの価値大アリ! 目を疑うほど透明度の高い海は、一目見て旅の疲れが吹っ飛ぶほどの美しさ。まさに一目惚れとも言える出逢いをしてから、3年連続でこの島をリピート中です。

島へ長期間行くと言うと、よく人から「そんなに何日もずっと島にいて、何をするの?」と聞かれます。その度にいい答えが見つからず「う〜ん」と頭を抱えてしまうのですが、これまでの旅を思い起こしても、特に何もしていない。その「何もしない」ことが妙に心地よくて、島を訪れ続けているのかもしれません。

そんな「何もしない」旅で重要になってくるのが、宿選び。1日の大半を部屋かビーチで過ごすので、できるだけ居心地のいい宿を選ぶのが、旅の明暗を分けることに。そして今年、過去3年間ここに泊まってみたい!と思いながらも、あまりの人気ぶりに一度も滞在が叶わなかった憧れのバンガローに、奇跡的に予約が取れたんです。2階建てのバンガロー一棟を貸し切れる、こちらの施設。玄関には専用ハンモックがあり、1階にはトイレ&シャワー、2階にはベッドが。この宿で私が気に入ったのは、海を面した壁一面が窓になっているという点。朝起きて窓を開ける瞬間が、どんなに気持ち良いことでしょう! そして本日、ようやくそのバンガローに到着。心躍りながら部屋へ入り、憧れだった空間にトキメキながらも、とある違和感にかられました。

なんと、カーテンに隔たれたシャワーの隣で、トイレが露わになっているのです(写真4参照)。シングルルームならまだしも、こちら、キャパ3人のファミリーバンガロー。もちろん音だって、2階のベッドルームに筒抜けです。確かに隔たりのないトイレは妙な開放感があるものの、日々日本の個室に慣れている身としては、ソワソワしてしまうのが悲しい性。こんなカルチャーショックも、まさに旅の醍醐味!なんてポジティブ転換しながらも、便座に座りながら2日後にここへ到着する友人の顔を思い浮かべる私。「トイレの時は片方が外で待機するべきか」など、トイレ問題の解決法に思いを巡らせるバカンス初日なのでした。皆さん、良い休日を!(ライターA