大人だからこそのジブリ! #深夜のこっそり話 #369

今のようにオンデマンドサービスが発達していなかった子供の頃、金曜日の映画番組でついつい見入ってしまうのがスタジオジブリ作品だったこともあり、なんだかジブリには夜が似合う気がしています。という勝手な思い込みにより、今夜は六本木ヒルズ展望台・東京シティビューで開催中の『ジブリの大博覧会』をご紹介します。
開催ギリギリに鈴木敏夫プロデューサーの関係各所へのお詫びとともに“イキな”入場料値下げがアナウンスされたことも記憶に新しいのですが、この展覧会は30年に渡って数々のジブリ作品がどのように世に出ていったのか、その軌跡を豊富な資料で追うことができるんです。歴代作品のポスターや広告、名作コピーをめぐるコピーライター・糸井重里さんと鈴木さんとの書簡、その他貴重な未公開資料は見応えたっぷり。好きだった作品がどんなふうに作られていたのか、自分も大人になったからこそ背景や少しだけ制作の苦労もわかったりして、ジブリの世界をもっと好きになれると思うので、まだ足を運んでいない方はぜひ。
そういえば、うら若きエディターSHにジブリ作品でどれが一番好きか訊ねたところ、「『千と千尋』…、いや『もののけ』ですかね」との返答。この話題は『ナウシカ』と『ラピュタ』の戦いになることに慣れていたので、クラッとしました。ちなみに私は悩みに悩んで『紅の豚』です。あ、あとジブリ作品ではないのですが、三鷹の森ジブリ美術館とスタジオジブリの配給による『夜のとばりの物語 -醒めない夢』(監督:ミッシェル・オスロ)も。「愛」をテーマにした前作同様、「夢」をテーマに美しい影絵アニメで表現されるストーリーがとってもファンタジックなので、こちらもよかったらチェックしてみてください。(エディターM)
FEATURE