ロイヤルな休日~迎賓館・赤坂離宮~ #443 #深夜のこっそり話

シルバーウィーク最終夜を迎え、サザエさん症候群を地味に迎えています。昨夜、お届けしたライターAのような眩しい出来事はひとつも起きていませんが、かなり特別な時間を体験することができました。

 さかのぼる事数カ月、辛酸なめ子さんに連載「アートセレブ入門」のテーマとして、「赤坂離宮、迎賓館が通年拝観できるようになったのでいかがですか?」とご相談したところ、すでに体験済みで記事にしているとのこと。ロイヤルウオッチャーでもある辛酸さん、さすが早い!と唸り、別テーマになりました。そうはいっても、ロイヤルのニュースをセレブ同様に追いかけている身として、ダイアナ妃をはじめとするイギリス、モナコ、ブータンと各国の歴代ロイヤルファミリーや首脳たちを迎えてきた赤坂離宮、やはり一度は生で見てみたい、足を踏み入れたいと思い、WEBサイトで応募しておきました。連絡はメールで届き、シルバーウィーク中の休日に当選。勝手ながら茶話会にお呼ばれした気分で、プレスをきっちりとしたワンピースを着て、ビットシューズをピカピカに磨いて向かいました。

 入館前は空港さながらの、手荷物含めたボディのX線検査を通ります。その際、飲み物を持参した人は検査官の前で一口飲むという、念の入りようで、気分はさらに高まります。茶話会に呼ばれたはずの自分がペットボトルの水を飲むという…失態。妄想ストーリーの中で、一般市民が出てしまいました。また中に入ると、壁やカーテンどこも触れることはできないのですが、階段の手すりだけは可能なので、各国の貴賓、外交官、SPは触れたであろう(?)手すりにはタッチしてきました。

 2階では、ニュースで見てきた美しく荘厳な空間が広がります。細部にまで施された装飾や絵画、迫力のフランス式巨大なシャンデリア、部屋ごとに趣向が異なり、見応えたっぷりです。説明アナウンスが流れていますが、各部屋の隅には語り部の人が一人いて、部屋にまつわるエピソードなどや拝観ポイントなどを教えてくれます。その時に聞いたお話ですが、中央階段では、上る時に見える絵画は朝焼けで(拝観できないエリア)、帰りに下る時には夕焼けという演出が。日本のおもてなしの心の現れのようです。個人的には2階の大ホールに対に飾られている小池良平画伯作の「絵画」と「音楽」が興味深く目がとまりました。ともに海外の学生たちの授業風景です。なぜこのテーマが選ばれたのか。若者の学びの楽しみと、それらを大事にしている国を表すようで感慨深く、なんとなく嬉しかったです。お庭や噴水、外観など目に写ったものはまだまだ語りつくせません。まさか迎賓館を訪れる日が来るとは思っていなかったので、良い機会となりました。ちなみにその後に、グレース・ケリー展へ向かい、ロイヤル気分をさらに高めた休日でした。気品は1日にしてならず…、とはいえロイヤルウォッチを続けて学びたいと思います。今夜はそんな気分になってます。(エディターT

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エディターTARUI

気づいたらメガネやサングラスを集めてました。しかし、何年か寝かせてからかけるという癖あり。ひとりっぷ®修行中。セレブやK-POPを語りがち。

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