「昼顔」は名悪女を生むドラマ? #深夜のこっそり話 #447

衝撃的な内容で社会現象を起こし物議を醸し出したドラマ「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」が、2017年夏に映画化されるとか。

ドラマ放映されていた当時、あまり期待せず見はじめたのですが、回を重ねるごとに引き込まれいきました。“昼顔妻”というワイドショーならではの言葉の衝撃もありましたが、私が思うに、このドラマの一番の魅力はキャスティングの妙。ピュアなイメージの上戸彩さんと斉藤工さんが禁断の恋におちる姿が予想以上にリアル。パラレルで進む、吉瀬美智子さんと北村一輝さんの恋。こちらのふたりの方が“昼顔カップル”として明らかにベストな配役ですが脇にすえることで、斉藤さん&上戸さんペアの関係を引き立てます。

そして、そして。
このドラマは、名悪女役を生み出しました。斉藤工さんの妻役を演じた伊藤歩さん、上戸さんの夫に恋する部下役の木南晴夏さんです。

伊藤さんは「営業部長 吉良奈津子」で世間の働く女性とベビーシッターを敵にまわし、木南さんは「せいせいするほど、愛してる」で、男女に結婚の恐ろしさを植えつけました。ふたりとも演じた役がどこか似ていて、例えるなら“情念系悪女”。自分の弱さや自信のなさを「儚い私」に変換し、そんな弱い人をほっておけない優しく純粋な男性に上手に取り入り包囲網を築き逃げ道を塞ぐ…。計算ではなく素なのが怖い。誰しもが主人公を味方したくなるほどの嫌な女を演じるということは演技力の賜物ですよね。そしてドラマを盛り上げるのに欠かせない存在。

海外セレブで言うと誰かな?と、セレブニュース担当のライターと話していたら、いまいました! とっておきの“情念系悪女”が。見事に選ばれた?のは、シエナ・ミラー。

10月に入ると秋のドラマ戦線が本格的にスタートします。主演俳優&女優はもちろんですが、今クールはどんな悪女たちが物語を掻き乱すか、いえ、盛り上げるか。今から目が話せません。(エディターR)

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