「No」とは距離をとる #深夜のこっそり話 #559

最近、大好きなテレビプロデューサー、ションダ・ライムズの著書『Yes ダメな私が最高の人生を手に入れるまでの12カ月』を読みました。『グレイズ・アナトミー』『殺人を無罪にする方法』『スキャンダル』など、好きな海外ドラマを手がけていて、どんな人柄なのかが気になっていたんです。この本ですべてが分かるわけではありませんが、その人の一面に触れられる気がして読んでみようかなと。

内容を簡単に説明しますと、「スピーチをしてほしい」「No!」「テレビ出演をしてほしい」「No!」と、本職(テレビ制作、脚本)以外のすべてのことに「No!」と言い続けていたという彼女は、ある日、姉から驚きのひと言を言われます。

You never say yes to anything.

(あなたは何に対しても絶対イエスとは言わない) 

この言葉をきっかけに、例え忙しくても、自信がなくても、苦手なことであっても、すべてのことに「Yes」と言うと決めて過ごしたら、人生が好転し始めたという内容です。読んでいる途中は「へー」と思っていたのですが、ふと気が付いてしまいました。私自身もけっこう「No!」と言っているではないかと。しかも、仕事の関係者、友達と話をしていても、「No」を聞く機会は意外と多いんですよね。「でも、だって」や、今話題の「たら、れば」も「No」に近い印象を与える言葉なのではないかと。確かに意識して「Yes」を使わないと、無意識のうちに「No」と言ってしまう気がします。この本を読んだことをきっかけに意識を切り替えました。

ただ、睡眠前の読書タイムでこの本を読み、新しい気づきがあってうれしい反面、なかなか眠れずに困ったという…いいんだか、悪いんだか。(ライターK

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