口ほどにもの言う服 #深夜のこっそり話 #566

モード界では、2017年春夏オートクチュールコレクションが幕を閉じたばかり。ファンタジックなディオールやメタリックな輝きが印象的だったシャネルなど、たっぷり目の保養をさせてもらいつつ、やはり見逃せなかったのは、前回のオートクチュールに続き再びゲストブランドとして選ばれ、“ステレオタイプ”をキーワードに2017-18年秋冬コレクションを発表したヴェトモン。

ミラノのマダムに始まり、警察官、秘書、パンクスや兵士、オートクチュールにはおなじみのウエディングドレスをまとった花嫁まで、「ちょっと○○の絵を描いてみて」と言われたらみんなが同じような絵を描きそうなスタイルが、ヴェトモンならではの味付けで次々とランウェイに登場。これは提案なのか、メッセージなのか。自分が気になるファッションのステレオタイプについても思いを巡らせ、大きな声では言えませんが深夜に一人、生まれて初めて「モテ服」で画像検索してみたところ、解釈はけっこういろいろあるんだな、と感じたのと同時に、私のクローゼットには該当するとされるようなアイテムが見当たらないことをここに告白します。

まだしばらくは眠っていてもらう予定の、 2017春夏コレクションのHanesコラボTも引っ張り出して眺めつつ、ヴェトモンには引き続き、モードって何なんだろう、と考えさせられそうです(でも、それも楽しい)。
(エディターM)

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