「花より団子」は若い証拠? #深夜のこっそり話 #577

年が明けて、早1ヶ月。先週友人から、「もう厄払い行った?」とのLINE。そうだ、今年は前厄なんだった。節分までに行かねばならぬ、と言われ急遽、鎌倉は鶴岡八幡宮へ。天気にも恵まれ、鎌倉に到着すると、すっかり観光気分。ランチ&カフェまでして、久しぶりの鎌倉をしっかり満喫。

厄払いのあと、鶴岡八幡宮の敷地内に「牡丹、見頃です」の看板を発見。数ある花のなかでも牡丹がたまらなく好きなので、避けられぬ道。迷わず牡丹園に向かい、入り口で入場料を払おうとしていると、その横にはお茶屋が。「お抹茶と和菓子 千円」の文字に惹かれ、先にお茶をするのもいいね、と盛り上がったそのとき。厄払い前に散々遊び呆けた我々の財布には、残金がほとんどないことが発覚。その額、ふたり合わせて2千円。つまり、お抹茶と牡丹園のどちらかを選択しなければならないことに。

究極の選択を前に深く悩み、出した答えは「今しか見られない」牡丹。その甲斐あって、100株を超えるという様々な種類の牡丹は、見事な美しさ。ワタシ綺麗でしょ!と言わんばかりに咲き誇る花々にたっぷりと癒され、心は大満足。出入り口を通ろうとしたところ、ちょうどそこには、今から入場しようとする女子大生4人グループが。しかしひとりが「入園料がかかるんだって。なら代わりに私、お団子がいーなぁ」というと、まわりも「さんせー!」「お団子にしよ」と、いとも簡単に牡丹園を諦めて退散していくではないですか。すると友人が「まさに、花より団子」とポツリ。「花を選ぶのは、歳をとった証拠なのかもねえ」なんて、しんみりしちゃいました。そんな帰り道、美味しそうなお団子屋さんを発見。花も団子も楽しめるのが、大人のいいところ!と納得し、夜食にお団子を頬張るのでした。(ライターA)

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