草食男子を増やす「チョコ配布禁止令」 #深夜のこっそり話 #585

本日はバレンタイン! 先日友人との食事会でチョコについて話していたところ、ある衝撃的な話を聞きました。友人は、5歳の女の子のママ。「娘にもう、好きな子がいるみたい」という彼女に、「バレンタインのチョコ、あげるの?」と聞くと、「うちの幼稚園はチョコをあげるの、禁止なの」。驚いて理由を問うと、何年か前にチョコをもらえなかった子の親から「不平等だ」「息子が傷ついた」とのクレームがあったようで、それ以降「一個人へのチョコを渡すことは禁止。あげるなら、生徒全員分を用意する」ことがルールになったんだとか。
彼女の話しが終わるなり、思わず「そんなアホみたいなルール、本当にあるの?」と悪態をついてしまいました。今でこそ「友チョコ」という言葉が一般化していますが、そもそもバレンタインは好きな人にチョコで気持ちを伝える、というイベントのはず。それを「不平等」というのは、極端な話、結婚できない人に不平等だから結婚制度をやめる、というのと同じことなのでは? と熱い議論が勃発。友人の娘もチョコをあげたい気持ちはあるものの、「全員分用意しなきゃいけないのも面倒だし、それじゃ気持ちが伝わらないし」ということで、断念したそう。
そんなとき、ふと思い出したのが、宮沢りえさんの「背が低い人ってセクシー。身長が高くないことを補おうとする何かを持っている」という発言。まさにバレンタインも、しかり。チョコをもらっている友人を見て「自分も欲しい!」と思うことで、女性をよろこばせたり、モテるために頑張ったりして、「いい男」に成長するものなのでは? 学校のルールのおかげで必然的にチョコをもらえたんじゃ、意味がない! だから「自分からは何もしない」草食男子が増え続けるんだ!という私の持論を展開していたとき。友人から「えらい熱弁してるけど、最近誰かにチョコあげた?」というツッコミが。そう言われると、記憶を何年遡っても記憶がない…。どうやら私も、立派な草食女子。今年の学びを活かして来年こそは、チョコをあげてみせますっ。(ライターA)

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