SPURおやつ部で幾度か味違いのものを紹介していると思いますが、われわれのバッグやデスクの中には非常食として、とらやのミニ羊羹がスタンバイしています。いわゆるエネルギーチャージバーです。不思議と元気がでて、頭の回転もよくなるような。そんなメンバーで時折、羊羹一筋派、ソフトが大好き外郎派、両者を愛する派に分かれ討論するほど愛しています。
とびきりの羊羹派としてですが、その理由として、見た目の美しさもあります。漆黒やピアノブラックと呼ばれるような光沢あるつやつやの輝きはたまりませんし、四季折々の季節感を羊羹で表現しているところも重要です。先日、一足早いお花見をかねた、とらやさんのお茶会におじゃましてきました。棚には羊羹が一同に並び、それぞれの季節の気配をまとった姿に興奮しました。中でも、一度食べてみたいと思っていた”水の宿”が展示されていて、それは嬉しかったです。本の中でしか知らなかった水色と白の羊羹。羊羹という制限された四角に込められた、小川のせせらぎ。夏の日の安らぎが表現されていて、本物を見て、素晴らしさをあらためて感じるとることができました。実は写真集で初めて見た時にはその美しさに、広報のKさんに連絡して、「これはいつ販売されるのですか」、と問い合わせた事があるほどなのです。
漫画のおこだわり人たちの影響を受けているためか、とらやさんの和菓子職人さんのつくる工程を見たり、羊羹を楽しませていただいてると、疑問がわきあがってきました。羊羹をもっと美味しく食べる方法が他にもあるのではないか。とらやの皆さん内々で楽しむ何かがあるかもしれない、と。「焼くとか煮るとか、何かとあわせるとか、羊羹そのままではない、さらに美味しい裏技的な食べ方はありますか?」と聞いてみました。すると、以前オープンしていたNYとらやのメニューで、ニューヨーカーに大人気の”羊羹サンドウィッチ”があると、教えてくださいました。。
調理はシンプルで簡単。食パンにクリームチーズを塗り、夜の梅(小倉羊羹)をピーラーで2ミリにスライスしたものを間にはさむだけ。フィンガーサイズにカットすれば完成です。お話を聞いているその時に、「もうそれ絶対美味しい!」と思いましたが、作ってみて想像以上の美味しさに驚きました。ラム酒につけたドライフルーツを刻んで一緒にはさんでも美味しそう。羊羹にドライフルーツをのせただけでも、深夜のデザートにぴったり。さらりとゲストにお出ししたら、食通をきどれます。嗚呼ニューヨーカーのレディ・ガガやサラ・ジェシカ・パーカーに食べさせてあげたい…。夢ですね。しつこいようですが、”羊羹サンドウィッチ”、かなり美味しいです。(エディターT)
気づいたらメガネやサングラスを集めてました。しかし、何年か寝かせてからかけるという癖あり。ひとりっぷ®修行中。セレブやK-POPを語りがち。