自分のための大阪みやげ #深夜のこっそり話 #742

週末、急きょ用事があり日帰りで大阪に行ってきました。訪れるたびにアレが食べたい、コレも買わなきゃ、あそこに行く時間は……とウィッシュリストは常にあふれっぱなしの街ですが、今回はメインの用事も含めて滞在できるのはわずか数時間。その中で絶対にはずせないものは?と脳内リストを検討した結果、1つに絞ったのがこちらの知る人ぞ知る「御菓子司 絹笠」のおこわ「とん蝶」です。もち米に塩昆布と大豆を合わせ、かみしめるほどにもち米の甘みと滋味があふれるおいしさ。新大阪駅で販売されていて、あるとき帰りの新幹線に飛び乗る前に買おうとしたところ、まさかの売り切れ!?という悪夢を経験して以来(結局ほかの売店に駆け込んで入手できました)、梅田の阪神百貨店でも販売されているのを知って早めにそちらで買い求めることも。消費期限は当日中で地方発送はなく、もっぱら自宅用のおみやげとして楽しんでいます。

とん蝶を初めて知ったのは、旅と食に詳しい知り合いのライターさんのコラム。豚まん、たこ焼き&お好み焼きなどの"大阪ソウルフード系"やタイガースなど、見た目にも大阪らしさ満載のおみやげに比べ、一見それとはわかりにくいおこわというチョイスに意外性を感じました。が、全国のありとあらゆるおいしいものを知り尽くしたその道のプロをしておいしいと言わしめる逸品に、とん蝶を買わずに新大阪駅を通過してきたことをいたく後悔するまでに。何とか大阪に行く機会をうかがっているうちに地元在住のフォトグラファーさんからもとん蝶の話を聞くこととなり、渇望メーターの針は振り切れっぱなし。ようやく念願かなって手に入れたときには新幹線の車中で食べ切ってしまうのがあまりにもったいなく、半分残して自宅に持ち帰り、温め直して食べたほどでした。以来、大阪の旅を締めくくり、余韻をかみしめる大切な一品です。もちろん今回も安定のおいしさ……に加え、阪神百貨店限定のとうもろこし入りも美味。慌ただしい旅でしたが、今度はいつ行けるかな?と、早くも大阪に思いを馳せる夜なのでした。(エディターMT

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