男性をトリコにする、“朝の香り”をご存知? #深夜のこっそり話 #806

先日、とある料理教室を取材したときのこと。先生がたから料理の魅力をたっぷりと聞くも、どうしても、日頃から料理をする気になれない。料理をすること自体は好きですが、自分だけのために頑張って料理をする気力もないし、ひとり分の量を作るのってとっても難しい。週末に大量の食材を買い込むも、平日は料理を作る余裕がなく、結局ダメにしてしまった…。なんて経験を幾度となく重ねた結果、すっかり諦めています。

そんな私の心に響いたのが、先生の「じゃあ、趣味でパンを作ってみたら? 男性受けも、絶大ですよ」という言葉。小さい頃に母親とマフィンやスコーンを焼いた記憶がかすかに残っているものの、それ以降、パン作りどころか、オーブンとは無縁の生活を送ってきた私。もちろん男性のためにパンを焼いた経験など、皆無。「みなさん、パートナーのためにパンを焼いたことがあるのですか⁉︎」と聞くと、その場に居合わせた先生3人が一様に首を縦に振るではないですか。 

“パン屋さんで買ったもののほうが、よほど美味しいのでは?”というモノグサ発想を見透かすように、「パンそのものじゃないんですよ。重要なのは、焼き上がったときの“香り”です!」という先生。詳しく話を聞いてみると、パン自体はいつでも買えるけど、パンが焼き上がるときの香りは、自宅では楽しめない。だからこそ、それを楽しませてくれる女性のポイントがグンと上がるのだとか。ある先生は、付き合いたての彼が、初めて家に遊びにくるときにパン作りを欠かさないそう。なんと彼が到着するタイミングでパンが焼き上がるようにオーブンをセットするほどの入念ぶり。

さらに別の先生は、お泊りした翌朝の焼きたてパンが一番効果的だと断言。「私の経験上、お味噌汁よりもよろこばれる。お味噌汁は実家でも作ってもらえるけど、パンの香りとともに目覚めを経験してきた人は、そういませんから。それまで交際してきた元カノとも差別化されて、特別な存在にランクアップできます」。なんとも説得力のあるエピソードの数々に圧倒され、いてもたってもいられず、その場でパン作りの体験レッスンを申し込み。ルンルン気分の帰り道、友人に一連の出来事を報告すると、「パンを作ってあげる相手がいないと、意味なくない?」。パン作りを取得する間に作るもん、と涙目で見上げた空は、すっかり秋模様。ついそこまで迫るクリスマスに向けて、ラストスパート、頑張ります!(ライターA)

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