試される雑談力。こんな時どこへ行く?何を話す? #深夜のこっそり話 #818

先日、困った問題が発生しました。九州に住む、親戚の高校生の女の子がひとりで東京に来るので、一緒に夕飯を食べませんか?というお誘いをもらったのです。さてどこのお店にしよう? お酒は飲めないし、あんまりかしこまった雰囲気のお店じゃない方がいいのかな…帰りには何かおみやげを持たせてあげたいな…東京らしくて、若い女の子が気に入りそうなものって何だろう? それはさておき、食事の間は一体何をしゃべったらいいの? 初対面ではないものの、いきなり恋愛トークでもないし、いつもの編集部で話しているような、まさしく“深夜のこっそり話”ではたぶん刺激が強すぎるし(汗)、アイドルネタはこっちがついて行けないし、ファッションやビューティの話題もどこまで話せる? いろんなことが一気に押し寄せてプチパニックになってしまいました。

当たり障りのない話題としてよく使われるのは、お天気や地域の話題、最近観た映画やドラマ、おいしかったお店etc.などがありますが、それもなんだかしっくりこない気が。さらに世代のギャップという、大きな壁が立ちはだかり、自分の“雑談力”が一気に試されることに。皆さんなら、たとえば初対面の人、10歳以上も歳の離れた同性/異性、外国から来たお客様、久しぶりに会う地方在住の友人…と、どんなお店に行き、どんなことを話しますか?

結局、私が彼女を案内したのは月島のもんじゃストリート。もしも話題に困ったら、目の前の鉄板をいじって「あ、焦げそうだから食べちゃおう」なんてやり過ごせるかも…という魂胆も実はありました。が、そんな心配は取り越し苦労に終わり、学校で流行っていること、将来の夢、共通の親戚の話題などなどを話しているうちにあっという間に時間は過ぎていきました。食事中、彼女がポツリと「こういうお好み焼き屋さんって、デートの時にも間が持つからいいんだよ、って学校の先輩が言ってた」。そう、これはまさしく付き合って間もないカップルのデート。はるか昔に自分も(少ないとはいえ)経験していたはずなのに、そんな記憶はどこかに置いてきてしまいました…今後、デートの機会はそうそうないかもしれませんが、いろんな人とのコミュニケーション力を錆びつかせてはいけないな…と、若い女子に気づかせてもらい、帰り道は反省しきりの夜でした。(エディターMT

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