レッドカーペットには黒のドレスが溢れ、壇上では性差別や性暴力に対する抗議のスピーチが行われるなど、まさに異例ずくめとなった今年のゴールデングローブ賞。オプラ・ウィンフリーによる感動的なスピーチが話題をさらった本イベントで、“残念な注目”を集めてしまったセレブがひとり。それは、モデルのケンダル・ジェンナー。自慢の美脚を大胆に露出したドレスで堂々とレッドカーペットに君臨した彼女だが、世間の注目はドレスでも美ボディでもなく、お肌に集中。なぜならケンダルの顔には、ニキビを隠した跡がくっきりと見て取れたのだ。
そんなケンダルの写真が公開されるなり、SNSにはアンチからの意地悪なコメントが続出。しかしひとりのファンが、「ニキビができてもちゃんと参加して、ゴージャスなドレス姿を披露したケンダルの勇気を、すべての女性が理解するべきだわ」とケンダルを擁護するコメントをツイート。すると直後、ケンダルは彼女のツイートをリツイートし、「ニキビなんかに負けちゃだめ!」と発信したのだ。
“美の競演”として注目を集める、映画賞授賞式のレッドカーペット。その場に肌荒れした状態で参加する勇気は、並大抵ではなかったはず。そして私の頭に浮かんだのは、もしニキビ顔で登場したのが男性スターだったら、同じような批判が寄せられたのか?という疑問。ニキビ批判に限らず、体型の変動も同様に、男性よりも女性セレブが批判の的になりやすいと感じるのは私だけではないはず。それに対して文句を言うことは簡単ですが、あえてポジティブなメッセージを発信するケンダルってスゴイ。改めて、たくましく生きることの大切さを感じた夜でした。(ライターA)