前回のゴールデンタイムの話の中で、子どもの寝かしつけが終わったら好きなドラマを観ていると書きましたが、今すっかり夢中になっているのが木曜10時から放送されている『モンテ・クリスト伯』。かの有名なアレクサンドル・デュマの小説をもとにした話です。ドラマは現代の日本を舞台にリメイクされているのですが、ストーリー設定、演出ともにツッコミどころ満載。毎回「それどやさ?!」を連発しています。でも決して酷評したいわけではなくて、むしろ「これぐらいやった方がええねん」と言わんばかりの荒唐無稽な展開がかなり面白いんです。
ものすごーく簡単にドラマの内容を説明すると、実直な田舎の漁師だった主人公が無実の罪を着せられ、異国の牢獄に15年間も幽閉されてしまいます。ところが獄中で、その国の元大統領だった男(彼がまさかの日本人)と出会い、彼から国家予算並み(!)の隠し資産と教養知識(なんと獄中で4ヶ国語をマスターしちゃう)を受け継いで脱獄。そして具体的にどうやったのかは分からないけど日本に帰還します。自身の名をモンテ・クリスト・真海と改め、世界屈指の投資家となり、身も心も別人になって、自分を陥れた人たちの人生を次々とぶっ壊しにかかるという壮絶な復讐劇です。
主人公を演じているのが俳優のディーン・フジオカさんなのですが、彼の復讐のやり口がエグいこと…。このドラマには『華麗なる復讐』というサブタイトルがついていますが、華麗なのはおディーン様のルックスだけで、やってることはかなり残酷です。予告編の言葉を借りれば、この復讐マジで「非情で異常」。回を追うごとに明らかになる登場人物の隠された秘密や、怖さを通り越して笑えてしまう過激な演出から目が離せません。さらに脇役の俳優さんたちの演技も観応えがあります。中でも稲森いずみさんの怪演には感動すら覚えました。
このドラマの面白さを誰かと分かち合いたくて、夫に半ば強制的に観させたところ、彼もすっかりこのドラマのとりこに。夫婦でどハマりしていて、金曜の朝は「モンクリ」の話でもちきりです。あぁ、次回も楽しみで仕方ない。というかもうすぐ最終回だなんて悲し過ぎる。まだ終わってもないのに「モンクリロス」に陥りそうです。気になった方はぜひ観てみてください。ただし、前述したように残酷な描写が多いです。特に血生臭いシーンが苦手な方はご注意を。
生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。