2018.05.27

22時以降の甘い誘惑 〜中までジューシー、銀座のフレンチトースト編〜 #深夜のこっそり話 #1001

このコラムが配信されるのは夜の10時30分なのですが、私にとってそれはまさに「ゴールデンタイム」が始まる時間です。というのも、生後4ヶ月の息子が最近やっと夜にまとめて寝てくれるようになりまして、寝かしつけが終わるのがちょうど10時頃。そこから自分が白目むいて寝落ちする午前0時頃までは、誰にも邪魔されない自分だけの時間なんです(夫は職業柄、帰宅がもっと遅いので)。その間にドラマを観たり、こっそりネットショッピングを楽しんだり。それはそれは安らかなひとときなのであります。そう、そこにおやつがあればもう完璧! 

完全母乳で子育てしているからでしょうか、産後の食欲が止まりません。食い意地が張ってしまって、自分のお皿にのっているものを夫が一口食べようものなら「シャーッ!」と威嚇したくなる。さすがに大人げないので実際にはそこまでやりませんが、かなりの目力で睨みつけているはず。とりわけ甘いものへの欲求はすさまじく、誰か止めて…と毎日切実に願っています。そんなわけで、私のとっておきのゴールデンタイムは甘いものの誘惑と闘わなくてはならない時間でもあるのです。そして今んとこだいたい黒星…。

つい先日も闘いに敗れたところです。その日は妹が家に来ることになっていて、「ギンザシックスに寄ってからそっちに行くけど、何か買ってきて欲しいものある?」という気の利いた連絡がありました。ありますとも、ありますとも! 食べたいものが溢れ出てきて返事に1時間近くかかりました。最終的にお願いしたのが「ヴィエノワズリー ジャン・フランソワ」のデニッシュフレンチトースト。「ジャン・フランソワ」は都内に複数店舗がありますが、ギンザシックス店のみヴィエノワズリー専門で、他とは品揃えが違います。デニッシュフレンチトーストはここだけの限定メニュー。以前からずっと気になっていたのですが、ついにご対面できました。な、なんと罪深い分厚さなのでしょう! 切った断面はまるで厚焼き玉子のよう。かなりズッシリしているのに、食べると絶妙なフニャリ感。卵とバターの風味がブヮッと口の中いっぱいに広がります。しかもデニッシュ生地だからジューシーさに拍車がかかって、あぁ最高!

妹が買ってきてくれたのがちょうど夕飯前だったこともあり、数口だけ食べて残りは翌朝のお楽しみに取っておきました。でもそれがダメだったんですね。いつも通り子どもを寝かしつけて夜10時過ぎにリビングに戻ってきたら、バターのいい香りが部屋全体を包み込んでいるわけですよ。そっちばかりに気が取られて、楽しみにしていたドラマの内容が全然入ってこない。早々に降参して深夜にひとり、フレンチトーストをペロリと完食しました。いや〜最高のゴールデンタイムでしたよね!

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エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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