2019.10.06

フルーツ専門店が作る本気のメロンパン #深夜のこっそり話 #1163

フルーツギフトの老舗、新宿高野の本店。ここでしか買えない「マスクメロンパン」があるのをご存知でしょうか。月初めの10日間だけお目にかかれる1個450円の代物なんですが、普通のメロンパンとはずいぶんワケが違います。いわゆる「形が似てる」というものではなく、あのマスクメロンがリアルに、なおかつ贅沢に使われた、言ってみれば究極のメロンパンなのです。 

表面にお決まりの格子模様はありません。思わず頬を寄せたくなるくらいマットですべすべです。これが人の肌だったら間違いなくモテ肌でしょう。ほのかに色づいたグリーンは、パン生地にもマスクメロンの果汁が練りこまれている証。清廉な姿は、明らかに高級品のオーラをたたえています。

半分に割って中を見たとき、本気度に圧倒されました。密度の高いパン生地の中には、ほどよい分量のメロン風味クリームが。しかもそこにはマスクメロンの果肉までもがゴロゴロと! まさに夢のような光景。よくぞこんなものを作ってくれましたね、新宿高野さん。もっちりした生地と、したたるクリーム、そしてマスクメロンの甘い香り。感覚が研ぎ澄まされる、気高き三重奏です。

公式ホームページによると、新宿高野がマスクメロンをギフトとして取り扱い始めたのが1919年。今年はちょうど100年という節目を迎え、特別にマスクメロンパンを販売しているそうです。高級ギフトの定番を、あえて菓子パンに。もったいないとも思える使い方ですが、ひとたび味わえば心を奪われます。1世紀にわたりマスクメロンを世に送り出してきたフルーツ専門店の自信と本気を、ぜひ一度味わってみてください。

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エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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