デュアルステイで楽しむ宮古島 #深夜のこっそり話 #1184

マチュアなお年頃になると、昔旅した場所に再び赴く“リピート旅”を、ふと、したくなります。人生経験を積んであの頃とは違う自分と、同じく、時を経て変わった土地との再会は、懐かしくも新しい。宮古島が空前の観光客増&ホテルの建築ラッシュとの噂を聞き、秋休みを兼ねて、再訪してきました。

前回、宮古島を訪れたのは5年以上も前。沖縄は、本島、石垣島、宮古島、小浜島、竹富島、西表島と、仕事を含めたぶん10回は行ってますが、世界有数のビーチと比べても遜色ない、宮古ブルーと呼ばれる海の美しさは今でもしっかり脳裏に焼き付いています。

旅先が決まったところで、次はホテル選び。アクティブな街並み、島時間が叶えるリラクゼーション。宮古島の現在形を、両方から楽しみたいと思い、タイプの異なる2つの新顔ホテルにステイすることに決めました。大人の旅にはちょっと忙しないかな?と思いましたが、ホテルも進化していました! このデュアルステイが今の宮古島を満喫するのにちょうどよかったので、今宵はその紹介を。

まずは、2018年1月にオープンした、カジュアルなデザインホテル「HOTEL LOCUS(ホテル ローカス)」へ。空港からもタクシーで10分程度とアクセスも至便。近くには市街地、観光スポットなどが点在しており、ホテルを拠点としてローカルな宮古島巡りを自分好みでカスタムできます。

ホテルのスタッフに相談すれば、遊び場を教えてくれるし、レンタルサイクルのサービスも。館内にあるレストラン「LOCUS TABLE」は、朝と昼、ティータイムのみの営業。夜は「地元グルメに接して欲しい」との考えからクローズしていますがご安心あれ。これまたスタッフに相談すれば、人気店から隠れ家的なお店まで、ベストチョイスをしてくれます。

私は、宮古島と伊良部島とを結ぶ伊良部大橋と、商店街に立ち寄る自転車の旅へ。天気にも恵まれナイスビュー! 気ままにサイクリングを楽しんだら、居心地のよいカフェで一休み。夜は地元の人行きつけの沖縄家庭料理の居酒屋でしっぽり。島の日常に溶け込み、地元の人の目線に近づけることで得られる、島時間でした。

翌日は、今年の5月にオープンしたリゾートホテル「the rescape(ザ・リスケープ)」へ。こちらはフットワーク軽く過ごした前日とは異なり、完全にお籠もり目的。つもりにつもった日常のストレスから自分を解き放ちます(笑)。

ホテルがあるのは手付かずの自然が残る東海岸沿い。切り立つ緑の台地にあり目の前にはエメラルド色のビーチが広がります。大自然のなかのエアポケットのような場所にあり、街の音は消え、宮古島の自然のチカラを五感を通してダイレクトに感じることができます。

リゾートですもの、過ごし方はアズユーライク。本を読んだり、好きな音楽に浸ったりもできますが(部屋にはそれらを楽しむハイスペック機器あり)、私は、もう、とにかく何もしません。どこでもいつでも眠り続けられるという特技をいかし、ベッド上でだらだら、ソファの上でただただぼーっと外を眺める。それでもまったく飽きることがなかったのは、波の奏でるリズム、木々の力強い包容力のおかげでしょうか。そんな自然と寄り添う島時間を余す異なく享受できます。

日が沈む頃には、ロビー奥に設置されたコーナーでオリジナルバスソルトを作り、ゆったりとバスタイム。レストランで、島の食材を活かした料理を嗜み、バーで寛ぐ。チカラが抜け身が軽くなり感度を高めてくれる自然のパワー。遠くても訪れる理由がありました。

久しぶりに訪れた宮古島。街として進化をとげていたことに少し寂しさを感じましたが、ローカルな部分との新旧ミックスが新鮮でした。ホテルも多様化していますし、どのように過ごしたいかに合わせてその選び方もより自由に。秋冬の宮古島は、海に入れないけれどオフシーズンならではの過ごしやすい気候。年末年始にむけてはもちろん、春先の旅先候補にしてみてはいかがでしょうか。

ホテルの詳細はこちら

「HOTEL LOCUS(ホテル ローカス)」

「the rescape(ザ・リスケープ)」

 

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エディターYOSHIMURA

食べること、カラダを動かすこと、旅することが大好物のアクティブ派。その反動か、ワードローブは甘め嗜好。花柄アイテム&ワンピースがクローゼットを占拠しています。

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