30代も後半になり、漠然と「いい女」になりたいと思うようになってきた今日このごろ。靴下や下着など見えないところに気をつかう、植物を枯らさない、髪型を美しく保つ、など自分なりの基準をいくつか設けているのですが、その中でも新年を迎えて真っ先に実行しようと思ったことがあります。それは、ビニール傘の卒業。
どうせなくすからビニ傘で十分。長年そう思ってきました。それが昨年末の雨の日。デザイナーの友人とランチをしたとき、彼女が素敵な傘をさしてきたのです。シンプルかつスマートな折りたたみ傘で、ひとめで質のよさがわかるものでした。それを綺麗にたたむ彼女の所作にもまた大人の品格がにじみ出ていて、2020年一発目の買い物は傘にしようと心に決めたのでした。
先端の錆びかけたおんぼろビニ傘とサヨナラすべく、年明けに向かったのがトラディショナル ウェザーウェアのGINZA SIX店。さんざん悩んだあげく、タータンチェックの折りたたみ傘を購入しました。ベーシックなカラーがスタイルを選ばず使えることと、セール対象商品だったことが決め手でした。
一見コンパクトですが開くと十分な大きさがあり、作りも非常にしっかりしています。なんだろう、この今までにない安心感は。UVカット加工されているので、晴れの日は紫外線からも守ってくれます。そして、なんと言ってもお気に入りはバンブーの石づきとハンドル。ほどよくクラシックで、傘をさす姿がとても上品に見えます。同じ柄の手提げバッグが付いているのも嬉しいポイント。傘って使用後の持ち歩きに不便を感じることが多いのですが、このバッグがあれば服やカバンが濡れる心配もありません。
憧れのトラディショナル ウェザーウェアの傘が自分のものになる日がくるなんて。20代の頃は欲しいとも思わなかったのに、なんだかすごく大人になった気分です。理想の「いい女」に近づくためにも、長く丁寧に愛用する所存です。
生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。