家にこもっていると、どうしても口寂しくなるというか、何かを食べることで気分転換をしたくなります。身体と同じく、心と頭にも休息が必要。そういうときは本能に従い、休憩を取り間食してしまいます。が、頑張った自分へのご褒美とばかりにスイーツでねぎらい続けていては、ボディラインが崩れることに。小腹をみたし、おいしくリフレッシュできて、そしてヘルシー。そんなわがままにこたえてくれる「間食」フードは、意外と見つかりません。
そんなある日。新木場の「CASICA(カシカ)」に、薬膳と乾物の視点から『おいしく整える』をコンセプトとした「Arkhē apothecary&kitchen(アルケー・アポセカリー&キッチン)」がオープンするとの朗報が。そこで出合った薬膳グラノーラが、私が探し求めていた「間食」の最適解だったので、今宵はそのお話を。
「間食」の必須条件は、食感と噛み応えです。野球選手などが試合前や試合中に行うガムチューイングのように、咀嚼することは集中力の向上、リラックス効果につながりますし、少量でも満腹感を得ることができます。こちらのグラノーラは、サクサクパフパフとした穀物の軽やかな食感に、ドライフルーツなどの粘りのある噛み応え、ナッツ類の重量感のある食べ応えが加わって、リズム感もばっちり。また、嚙めば嚙むほどに食材のもつ、甘み、旨み、コクがミックスされ味わいが変化するのも◎。
また、仕事中におやつとして「間食」を嗜む場合、欠かせないのは、甘さ。脳をフル回転させているとどうしても甘みのあるものが欲しくなりますよね。デーツ、なつめ、ドライフルーツ、バナナチップス、など、薬膳の観点からセレクトされた乾物の自然の甘さは、優しくってナチュラルで、癒やし効果満点です。
そして最後にして最大の魅力は、カスタム可能なところ。プレーン、カカオ、ジンジャーの3種類のグラノーラに、20種類のなかから好きな乾物をミックスできるのです。追加する乾物を変えれば食べ飽きることがなく、自分だけの“オリジナルブレンド”を発見するのも楽しそう。もちろん、自分の体調に合わせて求める効能の乾物を追加するのもおすすめです(なお、今回はイベント限定で体験することができましたが、今後については未定だそう)。
薬膳に欠かせない乾物をグラノーラに応用するという素敵なアイデアは、CASICA全体のプロデュースを手がける「CIRCUS」の鈴木善雄さんと引田舞さんによるもの。味や調合のバランスは、店内のキッチンのメニュー監修をになう「南風食堂」の三原寬子さんが担当。ほかにも、薬膳やアーユルヴェーダの考えをベースにして、滋味深い味わいの出汁、乾物や漢方食材をかけ合わせたお茶などもラインナップされました。グラノーラ、出汁、お茶はすべてオンラインでも購入できるので、お取り寄せしてみてはいかがでしょうか。親しい人へのギフトとしても一押しです。
食べること、カラダを動かすこと、旅することが大好物のアクティブ派。その反動か、ワードローブは甘め嗜好。花柄アイテム&ワンピースがクローゼットを占拠しています。