今年は、春はいわずもがな、夏も秋も、予定していた旅行がすべてキャンセルになり、完全なる“旅ロス”状態。旅をすることで得られる「非日常」は、人生にアクセントと彩りを加えてくれます。がゆえに、旅することなく過ごすのは、抑揚のない単調なメロディのような日々でした。
そんな折、6月のオープンがコロナ禍の影響で延期、9月にようやく開業の運びとなった「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」の内覧会に伺う機会がありました。
ハワイ屈指の名門ホテル、オアフ島にある「ザ・カハラ・ホテル&リゾート」の世界初展開とあって注目度も高く、私もわくわく。いざ足を踏み入れると、ハワイ生まれ横浜育ちと申しますか、アロハスピリット漂うリラクシングな佇まいが、文明開化の地・横浜のグローバルな空気と溶け合った、新たなる「非日常」の空間がそこにはありました。
なかでも、私が心を鷲掴みにされたのは、横浜のハーバービューを新しいムードで楽しめる、ロビーラウンジと、イタリアンレストラン。
ハワイの国花・プルメリアと横浜の市花・バラを模したブラケットライトで迎えてくれるロビーラウンジをぐるりと取り囲むのは横浜港のパノラマビュー。ハワイで同ホテルに泊まったときに感じた「優美で上質な心地よさ」は、ここ横浜でも健在です。「ああ、何かから解き放たれたくなったらここに来よう」と、ひとつのアジトを見つけた気分に。
リストランテ「OZIO(オッツィオ)」では、横浜のベイエリアを眺めながらおいしい食事を楽しめます。貝殻をモチーフとした、アトラクションライクなソファーが、気張らず何とも言えないセミプライベート感があり、ムードを高めます。大切な人とグラスを傾け話を弾ませるのにたまらない場所です。
東京およびその近郊では、新しいホテルのオープンが相次いでいますし、遠出をしなくとも気分転換を兼ねてホテルホッピングを楽しむのも今年ならではの旅のスタイルかもしれない!と目覚めました。Go Toキャンペーンを活用したプランもあるそうなので、つかの間の非日常へのエスケープを求めて、また訪れてみたいと思います。
食べること、カラダを動かすこと、旅することが大好物のアクティブ派。その反動か、ワードローブは甘め嗜好。花柄アイテム&ワンピースがクローゼットを占拠しています。