“涙活”にも“癒活”にもぴったり。『おじさまと猫』に心を奪われました #深夜のこっそり話 #1343

「もしこの子が喋れたらなあ」なんて、動物と一緒に暮らす人ならば、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。かくいう私も幼少期からずっと愛犬と一緒に生活をしていたので、幾度となく思いました。もちろん会話がなくとも意思疎通は取れるし、いま何を思っているのか、何をしたいのかなどはとても分かりやすいのですが、それでももし会話ができたら……と想像する時もありますよね。なぜこんなことを改めて思ったかというと、来年1月に実写ドラマ化も決まった漫画『おじさまと猫』の沼にどっぷりとハマってしまったからです。

ペットショップで売れ残っていた一匹の成猫、のちに“ふくまる”と名付けられる猫と、その飼い主・神田冬樹(おじさま)の日常を描いた作品なのですが、私の“涙活”にも“癒活”にもなってくれています。日に日に値段が下げられ、誰にも見向きもされずにいたふくまるを「うちの子におなり」と迷うことなく、ひと目見て迎え入れることにしたおじさま。このペットショップでの出会いからストーリーが進んでいくのですが、冒頭から涙腺は大崩壊。ふくまるとおじさまが直接的に会話をすることはないものの、ふくまるの心からの叫びや切ない思い、そしておじさまと出会ったことで知る「幸せ」という気持ちが、表情だけでなく文字でも表現されているから、ストンと心の中に入ってきます。もしかしたら自分の愛犬もこんな風に不安になることもあったのかなと感情移入して、また涙が止まらなくなったり、ふくまるの挙動にクスッと笑えるシーンもあったりと、毎話ごとに色々な感情が引き出されるのです。

現在コミックスは5巻まで発売中。今まで猫だけでなく動物と暮らしたことのないおじさまがふくまるを家族に迎え入れることになった経緯や、抱えている過去の深い傷との関連性、そして奥様とのエピソードも少しずつ明らかに。年明けから始まる実写ドラマも楽しみですが、放送前に一気読みしてしまうことを全力でおすすめします!


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エディターKISHI

ハマり癖のある、いわゆるミーハー。愛犬と過ごす時間と、韓国ドラマ鑑賞が生きがい。主にファッションとセレブを担当していますが、美容ネタも大好物。

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