先月いよいよ公開された『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』、みなさんはご覧になりましたか? 私はネタバレが目に入らないうちに劇場に行ってきたのですが、まだ一度しか観ていないので、消化にしばらく時間がかかりそうです(それぞれのエピソードを何度も観るタイプ)。
プリクエル・トリロジー(EP.1-3)のアナキン・スカイウォーカーしかり、オリジナル(EP.4-6)のルーク・スカイウォーカーしかり、3部作をそれぞれ“どこか未熟な青年を(ときにイライラしながら)見守る物語”としてみれば、間違いなくシークエル(EP.7-9)の主役と呼べるのがカイロ・レンこと、ベン・ソロ。その役を演じたアダム・ドライバーがEP.7撮影時には30代に入っていたことを考えると、あの若さゆえの危うさを醸し出す演技力、すごいなあ、と思います。EP.9でのベンに触れることで、アダムのファンもますます増えそう!
SWシリーズのヒーローのひとりとして確固たる地位を築いたにとどまらず、アダムはいま、めちゃくちゃ旬な俳優でもあります。私のフリータイムのお供、NetflixやPrime Videoのオリジナル近作(『マリッジ・ストーリー』、『ザ・レポート』)に主演していて、特にグッときたのが、萩原麻理さんも絶賛の『マリッジ・ストーリー』! 監督は『フランシス・ハ』や『ヤング・アダルト・ニューヨーク』などでもタッグを組んできた“ファミリー”のノア・バームバック、共演はスカーレット・ヨハンソン。タイトルとは裏腹に、離婚目前のある夫婦を描いているのですが、「結婚」について思うところのある人にはぜひとも観ていただきたい作品です。ちょうど先日、主演男優賞、主演女優賞、作品賞など今年のアカデミー賞の主要部門にもノミネートされ、受賞に期待がかかります。
さらに来週、1月24日に日本で公開される『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』では夢に生きる老人に翻弄される若手映画監督を演じ、アメリカの人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』の1月25日放送回でのホストも決まっています(SNLではかつて、企業のトップたちが“見習い”として自社の現場に潜入するという主旨のパロディ企画を「カイロ・レンとして」演じるエピソードがとても好評でした。いま観ても面白い!)。名匠からのオファーも絶えず、いまをときめく演技派の姿とはギャップのあるコメディセンスを発揮したり、歌も聴かせるアダムが今回はどんな活躍をみせるのか、楽しみです!
と、これだけ注目されているにもかかわらず、SNSもやらず、プライベートも守り抜く姿勢もすごい。アダムが気になっているみなさん、ハマるならいまですよ!!
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モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。