都心から1時間。シーサイドグランピングがクセになりそうです #深夜のこっそり話 #1245

ふらっとふけてしまうエスケープ癖があります。ときにふと、海のある場所に行きたくなるのです。神奈川方面に向かう、東海道線、京急線が走っている品川駅は特にその磁力が強く、若かりし頃、思いつきで電車に飛び乗り海へ向かったことは5本の指では足りないくらい。

大人になると欲ばりになるのですね。ただ海が見られれば満足だったのに、海を見ながらBBQをしたい、波音を聴きながら眠りにつきたいなど、自然と過ごす贅沢を求めるように。

しかし、それには準備や時間の工面など、これまた大人になったからこそのハードルが立ちはだかります。そんなある日です。「もっと気軽に自然と過ごしたい」そう嘆いていたら、「それならシーサイドグランピングがあるじゃない」との情報が。しかも都心から約1時間の場所にあるそう! これは馳せ参じねばと思い、同じくエスケープ癖のある友人を誘って、シーサイドグランピングの初体験をしてきました。

訪れたのは、三浦半島の最東端にある「観音崎京急ホテル」が運営し、アウトドアブランド「*snow peak」がプロデュースするシーサイドグランピング施設。海の前に建つ、隈研吾デザインの“旅をする建築”「モバイルハウス JYUBAKO(住箱)」に宿泊するという、興味深くユニークなプラン。

当日は、早めに仕事を終わらせ夕方にチェックイン。荷ほどきをし海風をほどよく浴びたら、サンセットとともにディナータイムです。三浦半島の食材を使ったシンプルながらも滋味深いコース仕立て。これがリアルキャンプならテントを張って火をおこし薪をくべ……となるところですが、前菜からはじまりデザートまで、料理は調理されたものが順を追ってサーブされるという至れり尽くせり。一方、メインとなるキャンプの醍醐味であるBBQは自分たちのペースで自由に焼きながら会話を楽しめるよう、ほどよく放置されます。飲み物やパンなどの追加は絶妙なタイミングで聞きにきてくれます。このサービスのバランス感覚と距離感は、ゲストの過ごしやすさを第一に考えるホテルならではのホスピタリティだなと思いました。そして何よりも洗い物や片付けがないのは、本当にラク。

食後は、残ったワインを「住箱」に持ち込んで、観たかった映画をタブレットで観る“グランピングシアター”を満喫。バスタイムは露天風呂が自慢の併設の温浴施設でゆったりと。満天の星に包まれながらの湯浴みは気分を盛り上げます。

アクセス至便、おいしい料理に、露天風呂まで。こんな非日常が都心から1時間弱で満喫できるなんて。しかも手軽に身軽に。旅も多様化したな、といまさらながらに悦に入り、思い立ったが吉日ならぬ思い立ったがシーサイドグランピングと、私のエスケープ癖にもさらに拍車がかかる予感。そうそう、自然は壮観ですがときに荒ぶることもあります。実は宿泊した日は風が強かったのですが、そんなとき、後ろ盾にホテルがあるのとないのとでは安心感がまったく違いました。ホテルとキャンプの“いいとこ取り”をしたこのシーサイドグランピング体験、旅先の候補に入れてみてはいかがでしょうか。


観音崎京急ホテル×*snow peak
神奈川県横須賀市走水2
TEL : 046-841-2525
https://www.kannon-kqh.co.jp/lp/glamping/

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エディターYOSHIMURA

食べること、カラダを動かすこと、旅することが大好物のアクティブ派。その反動か、ワードローブは甘め嗜好。花柄アイテム&ワンピースがクローゼットを占拠しています。

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