このコラムでも何度か花について書いてきた気がするのですが、日常使いの花については、フラワーショップで好きな品種をあれこれ自分で選ぶ、がファイナルアンサーだと思ってました(ふと思い出しましたが、数ヶ月前にUNIQLO TOKYOに行ったら、エントランスで一束390円で花とグリーンが売られていてびっくり。種類も豊富で選ぶのが楽しくて、ぜひ最寄りの店舗でも取り入れてほしい!)。
が、私の場合は好きなものや色って時々は変わるけれど大体決まっていて、なかなか冒険できないのも事実(花だけでなく、たいていの身の回りのものに言えるのですが)。そんな時に出合ったのが、リアル/オンラインで展開するフラワーショップ「LIFFT」の花の定期便です。
いま注目されているD2C(Direct to Consumer)ビジネスは、中間コストを抑えることで無駄を省きつつ、利用者も価格や品質面などでメリットを感じられるシステムですが、農園から花瓶までをクイックにつなぐLIFFTも、花の品質と鮮度にはこだわりを持っているよう。定期便サービスでは、提携農園で摘み取られたばかりの花のアソートと、“花のある暮らし”を豊かにしてくれるジャーナルが届きます。今回届いたのは、3本のバラとちょっぴり冬らしい草花たちのアレンジ。箱を開けるとバラの香りがふわっと広がり、顔をのぞかせたブーケはすっきりしていてラッピングもいい意味でシンプル。自分では思い付かない組み合わせだけれどしっくりくる塩梅で、花の持ちもよかったです。そして添えられていたジャーナルには、届いたバラが「扱う花の9割がオリジナル品種」だというやぎバラ育種農園のものであることが書かれており、市川渚さんによる「私らしさ」をテーマにしたコラムも。目の前にあるこのバラが“アノニマスな”花じゃなくて、“顔の見える”花になった気がするというか、こうやって出合ってきたものや人が自分を作っているのかな、なんて考えました。
ちなみに花のサブスク(注:配送日を指定できるもの!)って、ギフトとしても優秀だと思うのです。実はこの特集でも、関連の(?)フラワーギフトサービスを紹介しているのですが、私自身が以前、とっても素敵なブーケを旅行前日にいただいてしまい、帰宅して泣く泣くドライにした経験が……。でも一定期間サブスクを体験できるギフトチケットなら、相手の都合の良い時に受け取ってもらえるのはもちろん、せっかくなら家でゆっくり過ごせる時期に楽しんでほしいな、なんて送り手のエゴも満たせます(笑)。複数回楽しんでもらえるコースもあるし、今年のホリデーギフトをお探しの皆さん、選択肢のひとつとしていかがでしょうか?
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モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。