この冬、ワクワクするニットが着たい #深夜のこっそり話 #1478

在宅ワークの気分転換によく下北沢まで散歩に出かけます。友人がやっているカフェ(「Candle Cafe △II」という素敵なお店です)でお茶してから、セレクトショップ「KALMA」に立ち寄るのがお決まりのコース。新旧問わず"おもしろい服"に出合える刺激的な場所で、日々のスタイリングに退屈したときの駆け込み寺的な存在になっています。

この日は久しぶりのショッピングだったのでいつも以上に胸が高鳴り、利便性や着回し力は度外視でとにかく気分の上がる服を買おうと心に決めました。で、購入したのが「Meryll  Rogge(メリル ロッゲ)」のめちゃんこかわいいニットです。

メリル ロッゲのニット
「KALMA」で購入したメリル ロッゲのセーター¥88,000(税込)。クロップド丈なので、マフラーがわりに巻くこともできちゃいます。

ファッション好きにとっては言わずと知れた、ドリス出身デザイナーによるアップカミングなブランド。KALMAでは2020年秋冬のデビューシーズンから取り扱っており、私がブランドの存在を認知したのもここに通っていたからなのでした。

繊細なレースを思わせる編み地に、2色の赤い毛糸でストライプのような刺しゅうを施した、表情豊かなセーター。袖部分はざっくりした編み目になっており、身頃もワイドなので着るとけっこうボリュームが出ます。それでいて着丈はかなり短め。1枚で着ようものならおへそがチラリ、どころか丸見えでございます。90s的ヘルシーな肌見せが今またトレンドのようですが、アラフォーにとってお腹の冷えは大敵なので、私はおもに白シャツをレイヤードしています。するとウエストまわりにできるシャツの余白がスタイリングの橋渡しを担ってくれて、ボトムに何を合わせても比較的マッチするんですね。結果的に、インパクトはあるのに意外と着回しが利く。そんな感動的ドラマを生み出してくれる極めて優秀なアイテムなのです。

キラキラのボタンキラキラのショルダーボタンは、なんと予備のものが1つ付いてます。贅沢!

そして最大のキュンポイントが、ラインストーンがきらめく大ぶりのショルダーボタン! これがなんともグラニーなムードで、懐かしいのになんだかとても新鮮で。このセーターを店頭で見てワクワクした瞬間、今自分が欲しいのはこの高揚感だと確信しました。

着るだけでポジティブな気持ちになれる服のパワーってすごいんだなと改めて実感しています。子育て中なので普段は家で洗える服しか着られないのが現実ですが、限られたオケージョンだからこそ、大好きなショップで買った大好きなデザイナーの服をまとう時間がいちだんと幸せに感じられます。 一瞬も、一生も、なんていうとどこかの企業メッセージのようですが、そのくらい前向きに、いくつになってもファッションを楽しみたいものです。




エディターHAYASHIプロフィール画像
エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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