物足りない休日を満たしてくれたもの #深夜のこっそり話 #1405

皆さんはどんなゴールデンウィークを過ごされましたか? 我が家の今年のテーマは「模様替え」。犬を迎えてからというもの、ただでさえ物の多い家がだいぶ窮屈になっていたので、片付け欲が爆発寸前だったのです。

家族総出で頑張った甲斐もあり、家の中はだいぶスッキリして満足しているのですが、一昨年までは無理矢理にでも旅に出て思い出を詰め込んでいたこともあり、心はなんだか物足りない……。そんな時、見つけたのが「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」によるオンライントークセッションの動画です。

レコールはヴァン クリーフ&アーペルがサポートするジュエリーの学校。私も講義を受けたことがあるのですが、太古の昔から人々を魅了してきた、奥深い宝石の世界の扉を開いてくれるのです。この動画のテーマは、「ジュエリー芸術における植物界」。紹介されるジュエリーの製作と同時代の絵画や文学との接点にも触れながら、クリエイションの大いなるインスピレーション源である自然とジュエリーとの関係を時代や文化とともに考察する密度の濃い70分です。
(c)MAD, Paris, Jean Tholance
(c)MAD, Paris, Jean Tholance

中でも印象に残ったのが上の作品、ルネ・ラリックによる「ヘーゼルナッツ」ネックレス。写真を見ているだけでもうっとりしますが、自然をつぶさに見つめる観察眼とポエティックな想像力が融合した作品とのことで、ジュエリーもアートと同じように、“プロの解説”によってぐっと面白くなるのだなあ、と痛感。先日伺った限定エキシビション『LIGHT OF FLOWERS ハナの光』の、花々とジュエリーが美しく咲き誇る空間のことも思い出してみたり。

華道家の片桐功敦氏が手掛けたインスタレーション。

ジュエリーの展示も趣があって素敵でした!

仕事の連絡も少なく静かな休日の夜、ふと見始めた動画のおかげで、自宅にいながらとっても豊かなひとときを過ごせました。オンライントークセッションの動画は4月から公開がスタートし、毎月1本、テーマを立てて公開されていくとのことで、次回以降もまた視聴しようと思います!

そうそう、YouTubeといえば、SPURの公式新チャンネル『シュプールTV』が立ち上がりました!! 難解で近寄りがたいのではなく、誰でも楽しめる“モード”を目指してさまざまなコンテンツをお届けしていくので、ぜひご注目ください♪

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エディターMATSUE

モードとカルチャーの狭間で15年。音楽と鉱石とフレンチフライから逃れられません。

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